多摩川HDが切り返し急、量子センサー分野に注力し関連有力株として頭角現す
多摩川ホールディングス<6838>は荒い値動きながら継続的な資金流入が観測され、きょうは全体相場反発の流れに乗って切り返し急、一時69円高の890円まで上値を伸ばす場面があった。モバイル端末や無線機器、計測器の製造販売のほか、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー分野にも積極展開。直近では11月25日に同社子会社の多摩川エナジーが北海道で進めてきた小型風力発電所3基が完工し、更に2基が連系したことを発表している。また、岸田政権が推進する科学技術深耕の目玉となる量子コンピューター周辺分野への展開も図っている。同社が製作した量子センサー向けアルカリ原子マイクロセルについて東京大学で実証に成功しており、その成果が11月中旬の国内学会で発表され注目を集めた。会社側では「今後も引き続き同分野の研究開発に力を入れていく」(経営企画部)という方針を示している。