NY株式:NYダウは194ドル安、景気後退懸念が重し

市況
2022年12月2日 7時01分

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は194.76ドル安の34395.01ドル、ナスダックは14.45ポイント高の11482.45で取引を終了した。11月ISM製造業景況指数がパンデミック以降で最低水準に落ち込んだため景気後退入りを懸念した売りに寄り付き後、下落。同時に、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速の思惑に長期金利がさらに低下したためハイテクが買い戻され、相場の下値を支えた。ダウは終日軟調も、ナスダック総合指数はプラス圏を維持し、まちまちで終了。セクター別では、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で食・生活必需品小売りが下落した。

カルバンクラインやトミーヒルフィガーなどのブランドを運営する(PVH)は、通年の売り上げが予想レンジの上限で終了する可能性を示す楽観的な見通しが好感され、上昇した。インターネット・アプリケーション・ソフトウエア開発会社のオクタ(OCTA)は四半期決算で損失予想に反し横ばいにとどまったほか、見通しも予想を上回り、大幅高。また、ソフトウエア・ソリューションのスノーフレーク(SNOW)はアナリストが長期にわたる同社に対する強気の見方を再確認したため、上昇した。一方で、会員制倉庫型卸売・小売会社のコストコホールセール(COST)は11月の売り上げが9月、10月に比べ減少したため年末商戦の売り上げに悲観的見方が広がり、下落。ディスカウント小売りのダラー・ゼネラル(DG)は四半期決算で1株利益が予想を下回ったほか、コストの上昇を理由に通年の見通しを引き下げ、下落した。投資会社のブラックストーン(BX)は富裕層対象とした同社の不動産投資ファンドの引き出しが限度に達したことが警戒され、下落。

NY連銀のウィリアムズ総裁はインタビューで、インフレが連邦準備制度理事会(FRB)が直面している最大の課題で、かなり高過ぎるとの見解を繰り返した。

HorikoCapitalManagementLLC

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.