ダウ平均は500ドル超下落 セールスフォースとテスラが下落=米国株後半

市況
2022年12月6日 5時45分

NY株式5日(NY時間15:33)

ダウ平均   33921.17(-508.71 -1.48%)

ナスダック   11216.12(-245.38 -2.14%)

CME日経平均先物 27620(大証終比:-220 -0.80%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げが一服しているものの、500ドル超下げ幅を拡大している。きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。序盤から売りが先行し、この日発表のISM非製造業景気指数が予想を上回り、サービス業のインフレの根深さも示された。パウエルFRB議長は先週の講演で、サービス業のコアインフレは、今後の全体のコアインフレを理解する上で最も重要なカテゴリーかもしれないと指摘していた。

市場は来週のFOMCを前に更なる経済指標を待っている。パウエル議長が先週の講演で12月に0.50%ポイントに利上げペースを縮小させる可能性を示唆したことから、市場ではその利上げ幅をほぼ確実視している。注目は今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終到達点)に移っているようで、その意味でも来週のFOMCでの委員の金利見通し(ドット・プロット)に注目が集まっている。

先週末に予想を上回る米雇用統計が発表され、株式市場は動揺したが、一時的な動きに留まった。更なる買い戻しへの期待も高まっているが、最近の上昇により、株式市場のリスク・リワードは恐らく限界に達しているとの指摘も出ている。さらなる上昇のためは、金利が下がる必要があるとし、弱気相場が本格的に戻ってくる前に利益確定売りを推奨する向きもいる。

中国経済への警戒感も依然として根強い中で、株式市場は本格的なリスク選好の雰囲気には容易には戻れないようだ。

きょうはテスラが下落。中国・上海工場で減産に踏み切る方針だと伝わった。中国の需要が期待に届いていないことを示す新たな兆候だという。減産は今週にも実施される見通しで、この措置で生産が約20%減る可能性があるとしている。

セールスフォース<CRM>が下落し、ダウ平均を圧迫。買収したスラックのバターフィールドCEOの退社が伝わった。セールスフォースは最近幹部の流出が続いており、このニュースは新たな打撃となっている模様。

VANやSupreme、ノース・フェイスといったアパレルブランドを展開するVF<VFC>が大幅安。23年度通期のガイダンスを公表し、1株利益が2.00-2.20ドルと従来から下方修正したほか、売上高も3-4%の伸びに下方修正した。また、レンドルCEOの退任も発表された。

建設機械のテレックス<TEX>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。

デジタル通貨関連サービスを手掛ける銀行のシルバーゲート・キャピタル<SI>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を24ドルとした。FTXの破綻で同銀はなお不透明な状況が高水準で続くとしている。

スターバックス<SBUX>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。株価のバリュエーションを理由に挙げた。

きょうは中国経済再開への期待もあり、カジノ株が買われる中、MGMリゾート<MGM>も上昇している。中国再開への楽観論が再燃する中、アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。

バイオ医薬品のアイオバンス・バイオ<IOVA>が大幅高。 投資会社クオゲ・キャピタルの創業者でアイオバンスの取締役でもあるロスバウム氏が、投資会社を通じて6500万ドル分の株式を購入した。

セールスフォース<CRM> 133.78(-10.78 -7.46%)

VF<VFC> 29.33(-3.90 -11.72%)

テレックス<TEX> 44.85(-1.19 -2.58%)

シルバーゲート<SI> 24.16(-2.33 -8.80%)

スターバックス<SBUX> 103.19(-1.86 -1.77%)

MGMリゾーツ<MGM> 37.75(+0.67 +1.79%)

アイオバンス・バイオ<IOVA> 8.00(+1.16 +16.89%)

アップル<AAPL> 146.09(-1.73 -1.17%)

マイクロソフト<MSFT> 249.53(-5.50 -2.15%)

アマゾン<AMZN> 91.09(-3.04 -3.23%)

アルファベットC<GOOG> 99.73(-1.10 -1.09%)

テスラ<TSLA> 181.68(-13.18 -6.76%)

メタ・プラットフォームズ<META> 122.20(-1.29 -1.04%)

AMD<AMD> 73.39(-1.59 -2.12%)

エヌビディア<NVDA> 165.84(-2.92 -1.73%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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