NY株式:NYダウは350ドル安、景気後退懸念が強まる
米国株式市場は続落。ダウ平均は350.76ドル安の33596.34ドル、ナスダックは225.05ポイント安の11014.89で取引を終了した。利上げ長期化を懸念した売りに寄り付き後、下落。ゴールドマンサックスの最高経営責任者(CEO)は景気後退に備え、ボーナス減額や人員削減を示唆、また、バンク・オブ・アメリカやJPモルガンなど金融各社のCEOが来年の経済に悲観的見方を示したため景気後退への懸念に一段と売られた。終盤にかけて下げ幅を拡大し終了。セクター別では、公益事業が上昇、メディア・娯楽、エネルギーが下落した。
宝石や腕時計など宝飾品小売りのシグネット・ジュエラーズ(SIG)は第3四半期決算で、調整後の1株利益が予想を上回ったほか、高級宝石の需要が強く通年の見通し引上げが好感され、大幅高。また、化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は中国のコロナ規制緩和による売り上げ増の可能性を指摘しアナリストが投資判断を引上げ、上昇した。一方で、飲料メーカーのペプシコ(PEP)は本店法人部門の従業員解雇計画が報じられ、需要鈍化が警戒され下落。食品会社のゼネラルミルズ(GIS)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は欧州連合(EU)規制当局が同社のターゲット広告を規制する可能性が報じられ、下落。
高級住宅建築会社のトール・ブラザース(TOL)は、取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
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《FA》