来年のサイクル転換でS&P500はここから10%上昇との見方も
S&P500企業の12月のスタートは、景気後退を回避できるとの期待が後退していることを示している。ただ、一部のストラテジストからは、景気後退が必ずしも株式市場に災いをもたらすとは考えていないとの指摘も出ている。
来年に米経済が景気後退に陥る確率を75%とし、ウォール街の予想中央値65%を上回る水準でモデルに組み込みんだ。それによると、来年末のS&P500の予想は前日終値から約10%高い4300としている。
経済、業績、FRBのサイクルが引き続き変化することへの期待に固執。現在の株式市場にとって脅威となっているこれらのサイクルは、来年の様々な局面で、最終的には株式市場の味方となると指摘している。
「今年は上記の3つのサイクルはすべて緩和的から制限的にシフトすると述べたが、来年末までには多くのサイクルが再びリスク資産に優しい方向に回転し、それは潜在的により友好的なマクロ環境につながる」という。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美