7日の米国市場ダイジェスト:NYダウは1ドル高、長期金利低下が下支え

市況
2022年12月8日 7時56分

■NY株式:NYダウは1ドル高、長期金利低下が下支え

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は1.58ドル高の33597.92ドル、ナスダックは56.33ポイント安の10958.55で取引を終了した。景気後退懸念がくすぶり、寄り付き後、下落。需要鈍化懸念を背景とした携帯端末のアップル(AAPL)の下落がけん引したハイテクセクターの売りが上値を抑制した。ただ、利上げ観測が緩和し、長期金利の低下やドル安が企業収益回復に繋がるとの期待が下支えとなり、終盤にかけダウは小幅高で終了。ナスダック総合指数は終日軟調推移となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルが上昇、自動車・自動車部品が下落。

食品会社のキャンベルスープ(CPB)は四半期決算で値上げや供給回復の継続が奏功し、内容が予想を上回ったため上昇した。ホームセンター運営のロウズ(LOW)は年次投資家会合で通年の見通しを再確認し、150億ドル規模の追加自社株買い計画を発表し、上昇。一方で、オンラインの中古車販売プラットフォーム運営のカーバナ(CVNA)は経営難で、債権団が債務再編を巡り交渉中と報じられ、破綻懸念に売られた。携帯端末のアップル(AAPL)は同社サプライヤーのひとつである村田製作所の社長がスマートフォーン市場の需要の落ち込みを懸念する発言をしたため、需要低迷懸念が浮上し、下落。また、オンライン旅行会社のトリップアドバイザー(TRIP)やエクスペディア(EXP)はアナリストが投資判断を引き下げそれぞれ下落した。

10年債利回りは3.4%と9月来の低水準となった。

HorikoCapitalManagementLLC

■NY為替:米景気後退懸念強まり、ドル反落

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、137円40銭から136円22銭まで下落し136円58銭で引けた。米7-9月期単位労働コストの伸びが予想以上に鈍化したほか、米景気後退懸念に米国債相場が上昇。長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0550ドルまで上昇後、1.0488ドルまで反落し1.0507ドルで引けた。ユーロ・円は144円58銭から143円29銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2171ドルへ軟化後、1.2235ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9364フランへ下落後、0.9410フランまで上昇した。

■NY原油:続落で72.01ドル、在庫増加を嫌気

NY原油先物1月限は続落(NYMEX原油1月限終値:72.01 ↓2.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-2.24ドルの72.01ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは71.75ドル-75.38ドル。NY原油先物は年初来安値圏まで売られた。米週間石油在庫統計で燃料在庫が予想以上に増加したことが嫌気された。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.74ドル -0.26ドル(-0.79%)

モルガン・スタンレー(MS) 87.28ドル -0.23ドル(-0.26%)

ゴールドマン・サックス(GS)359.92ドル -2.99ドル(-0.82%)

インテル(INTC) 28.33ドル -0.27ドル(-0.94%)

アップル(AAPL) 140.94ドル -1.97ドル(-1.38%)

アルファベット(GOOG) 95.15ドル -2.16ドル(-2.22%)

メタ(META) 113.93ドル -0.19ドル(-0.17%)

キャタピラー(CAT) 228.98ドル +0.69ドル(+0.30%)

アルコア(AA) 46.60ドル -1.71ドル(-3.54%)

ウォルマート(WMT) 149.11ドル -0.78ドル(-0.52%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.