注目銘柄ダイジェスト(前場):ハウテレビジョン、丹青社、アイルなど

市況
2022年12月8日 12時14分

ハウテレビジョン<7064>:3520円(-700円)

ストップ安。23年1月期第3四半期累計(22年2-10月)の営業損益を2.59億円の黒字(前年同期実績は0.33億円の赤字)と発表している。キャリアプラットフォーム事業の累積取引社数や累積会員数が伸び、黒字転換に寄与した。通期予想は前期比542.4%増の3.00億円の黒字で据え置いた。進捗率は86.3%。ただ、第2四半期累計(2.25億円の黒字)からの伸びが低いため、材料出尽くし感から売り優勢となっているようだ。

丹青社<9743>:717円(-69円)

大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は3.3億円で前年同期比64.5%減となり、通期予想は従来の25億円から2億円、前期比90.1%減にまで下方修正している。主に商業その他施設事業及びチェーンストア事業において、物価高騰に伴う設備投資の抑制及び出店計画の中止・延期などの影響を受け、売上が下振れのもよう。また、価格競争も想定以上に激化しているようだ。予想外の下期急失速にネガティブなサプライズ。

アイル<3854>:2090円(+120円)

大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.3億円で前年同期比2.2倍の水準となっている。据え置きの上半期計画11.3億円、同33.8%増に対する進捗率は64.3%に達している。システムソリューション事業の売上が好調に推移、ストック比率の上昇やパッケージ機能の拡充、製販一体による見積精度向上などで、粗利益率も大幅に上昇のもよう。業績上振れへの期待感が先行する格好になっている。

スマレジ<4431>:1715円(+167円)

大幅に5日ぶり反発。各種クラウドサービスの利用料金を23年1月1日から改定すると発表している。1店舗当たりの月額料金(税抜き)をスマレジサービスのプレミアムプランで4000円から5000円に、フード&リテールプランで1万5000円から1万7000円に引き上げる。タイムカードサービスでは、スタンダードプランが1000円から1100円になる。料金改定で業績予想の修正が必要と判断される場合には速やかに知らせるとしている。

Vコマース<2491>:1931円(-101円)

大幅反落で連日の安値更新。岡三証券では投資判断を「強気」から「中立」に格下げしている。目標株価も4000円から2300円にまで引き下げ。10月に行われたZHDによるECモール統合を機に、同社のStore’s R∞に不利となる経済条件の変更が行われており、その影響は従来想定よりも大きくなると考えているもよう。」また、ZHDのコスト抑制の方針から、ショッピングECのGMV成長率が短期的に鈍化するともみている。

ビプロジー<8056>:3225円(+45円)

大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券ではIT企業6社のカバレッジを開始、同社は投資判断を「オーバーウェイト」、目標株価を4100円としている。経済再開によって航空・鉄道・レジャー産業などの回復による恩恵が期待できること、ERP刷新費用軽減による今後の販管費増加ペース鈍化で、営業レバレッジが働きやすくなることなどを評価。24年3月期営業利益はコンセンサスを9%上回る水準で予想しているようだ。

カチタス<8919>:3200円(+135円)

大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も3400円から3900円に引き上げている。拠点拡大や人員増強による市場シェア拡大を通じ、中期的に年率 2ケタの利益成長を継続できると安定感を評価している中、株価調整で割安感が強まったと判断のもよう。金利上昇下では賃貸との比較によるディフェンシブ性が評価できるともしている。

トランスG<2342>:339円(+1円)

もみ合い。23年3月期の期末配当を従来予想の3.00円から5.00円(前期末実績6.00円、特別配当3.00円含む)に増額修正している。上場20周年を迎えたことから、1株当たり2.00円の記念配当を加えた。年間配当も同額となる見通し。

《ST》

提供:フィスコ

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