話題株ピックアップ【夕刊】(3):シルバライフ、Aiming、Eインフィニ
■INPEX <1605> 1,424円 -21 円 (-1.5%) 本日終値
INPEX<1605>が4日続落。8日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比0.55ドル安の1バレル=71.46ドルと連日安で昨年12月以来の安値圏に下落した。米国の金融引き締めによる世界的な景気減速懸念が強く、原油需要の落ち込みを警戒する売りが膨らんでいる。これを受け、原油開発大手のINPEXの株価も軟調に推移した。
■シルバーライフ <9262> 1,704円 +300 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
シルバーライフ<9262>は後場一段高。午後1時30分ごろに発表した第1四半期(8~10月)単独決算が、売上高30億1500万円(前年同期比12.4%増)、営業利益3億1200万円(同3.1倍)、純利益2億2500万円(同2.4倍)と大幅増益となったことが好感された。21年から続いていた大型投資が22年3月に一段落し、製造・保管能力が大幅に強化されたことから、積極的な販売促進活動を行ったことが奏功。また、これまで外部委託していた冷蔵商材の一部を自社製造に切り替えたことや、工場の稼働率が増加したことも利益改善につながった。なお、23年7月期通期業績予想は、売上高127億円(前期比13.2%増)、営業利益7億円(同24.7%増)、純利益5億5000万円(同36.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■Aiming <3911> 484円 +66 円 (+15.8%) 一時ストップ高 本日終値
Aiming<3911>が急伸し、後場に一時ストップ高となる前日比80円高の498円をつける場面があった。オンラインゲーム「陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン」(カゲマス)が好調に推移しているうえ、UUUM<3990>子会社のLiTMUS、講談社(東京都文京区)と共同開発するスマートフォン向けゲーム「かみながしじま ~輪廻の巫女~」に対する期待感もこのところの株価の支えとなっていた。年末商戦期に差し掛かりゲーム業界全体への投資家の注目度が高まるなかで、Aiming株の先高観が一段と膨らんだようだ。短期資金の受け皿となる形で上伸し、11月16日につけた年初来高値を更新した。
■アースインフィニティ <7692> 2,094円 +244 円 (+13.2%) 本日終値
アースインフィニティ<7692>が後場に急伸。午後2時台に、23年7月期第1四半期(8~10月)の決算発表にあわせ、通期の業績及び配当予想の上方修正を発表。これが材料視されたようだ。今期の最終損益の見通しは従来の1億5400万円の黒字から3億9600万円の黒字(前期は3億8900万円の赤字)に見直した。電力価格の変動に対するリスクヘッジ策が奏功したほか、代理店の活用による顧客獲得数の増加や、蓄電池・太陽光パネルの好調な販売状況などを業績予想に反映した。年間配当予想も従来の5円から10円(前期は無配)に増額した。
■ステラファーマ <4888> 561円 +60 円 (+12.0%) 本日終値
ステラファーマ<4888>が急動意。同社はホウ素医薬品の開発を柱とするバイオベンチャーで、業績は研究開発コスト先行で赤字が続いているものの、ホウ素医薬品の海外展開への注力で業容拡大が期待されている。8日取引終了後、新たな製造委託先として米製薬会社Bryllanと医薬品開発製造に関する基本契約を締結したと発表、これを材料視する買いを誘導している。株価は11月以降底値離脱の過程にあるが、テクニカル的には11月下旬以降の株価調整で25日移動平均線との上方カイ離が縮小しており、日柄的にも仕切り直しの買いが入りやすくなっている。
■キューブシステム <2335> 1,085円 +78 円 (+7.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
キューブシステム<2335>が切り返し急。11月下旬に1060円の戻り高値をつけた後、12月初旬にかけて調整色を強めたが、きょうはマドを開けての急反発で動きを一変させている。8日取引終了後に野村総合研究所<4307>と資本・業務提携を行うことを発表し、これが株価を強く刺激する材料となった。野村総研を割当先とする125万株の第三者割当増資と38万株の自己株処分を実施(発行価格は1010円)する。これに伴い野村総研は筆頭株主となる予定で、株価も先高期待が高まっている。
■ガイアックス <3775> 534円 +33 円 (+6.6%) 本日終値
ガイアックス<3775>が大幅続伸。8日の取引終了後、22年12月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年12月末時点で10単元(1000株)以上を保有する株主に対して、株主専用の特設サイトで食品や電化製品、体験ギフトなど5000種類以上の商品と交換できる優待ポイントを保有株数に応じて1万~5万ポイント贈呈するとしている。
■ビューティガレージ <3180> 3,025円 +181 円 (+6.4%) 本日終値
ビューティガレージ<3180>が急伸。8日取引終了後、23年4月期第2四半期累計(5~10月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.2%増の126億4400万円、最終利益は同7.8%増の3億4800万円だった。会社側の計画を下振れて着地したものの、決算発表前に同社株は軟調に推移していたこともあって、悪材料出尽くしと受け止めた買いが入ったようだ。国内外の理美容室などに向けた通販サイトを運営する物販事業では、円安や原材料・輸送費の高騰による原価率の悪化という課題に直面しながらも、価格転嫁や販管費の圧縮などに注力し増収増益となった。23年4月期の通期の業績予想は据え置いた。
■コーセーアールイー <3246> 747円 +42 円 (+6.0%) 本日終値
コーセーアールイー<3246>が大幅続伸し年初来高値を更新。8日の取引終了後、23年1月期の連結業績予想について、売上高を102億円から109億3900万円(前期比3.1%減)へ、営業利益を12億円から15億8600万円(同38.9%増)へ、純利益を9億6800万円から12億1500万円(同38.1%増)へ上方修正したことが好感された。ファミリーマンション及び資産運用型マンションの販売が順調だったことに加えて、販売費の抑制が寄与した。なお、同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高53億9600万円(前年同期比39.5%減)、営業利益6億6500万円(同25.9%減)、純利益5億7500万円(同16.5%減)だった。
■セック <3741> 2,629円 +120 円 (+4.8%) 本日終値
セック<3741>が急反発。ZOZO<3092>創業者の前澤友作氏がこの日、自身のツイッターで、米宇宙開発企業スペースXの宇宙船による月旅行に関し、クルーが決定したと表明した。セックは小惑星探査機「はやぶさ2」搭載のソフトウェアを受託開発した経緯がある。今回の前澤氏の発表を手掛かりに、宇宙開発関連銘柄の一角を物色する動きがあり、衛星通信関連のシステム設計などを手掛ける理経<8226>、ファンドを通じスペースXに出資したアステリア<3853>などが堅調に推移している。
●ストップ高銘柄
アビックス <7836> 121円 +30 円 (+33.0%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース