株価指数先物【寄り前コメント】 ショートに傾きも、CPI・FOMC通過後のアク抜けも意識しておきたい

市況
2022年12月12日 8時19分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27750 -100 (-0.35%)

TOPIX先物 1954.0 -0.40 (-0.20%)

シカゴ日経平均先物 27745 -105

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

9日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。12月のミシガン大学消費者態度指数で1年先のインフレ期待が2021年9月以来の低水準だったことから、買われる場面があった。その後発表された米卸売物価指数(PPI)が前月比0.3%上昇と市場予想を上回ったため、来年の利下げ観測が後退し下落に転じた。S&P500業種別指数は、自動車・同部品、メディアの2セクターのみが上昇した一方で、エネルギー、医薬品・バイオテクノロジー、耐久消費財・アパレル、小売の弱さが目立った。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比105円安の2万7745円で終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万7850円で始まり、2万7800円~2万7860円辺りで推移。米国市場の開始後に2万7730円まで売られたが、その後はリバウンドを強め、2万7930円まで買われる場面も見られた。終盤にかけて再び軟化し、2万7750円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや売り先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションでは、25日移動平均線に上値を抑えられる形状だった半面、下値は5日線水準での底堅さが見られていた。今週は13~14日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)のほか、13日に発表される11月の米消費者物価指数(CPI)に市場の関心が集まることになる。これらを通過するまでは基本的には模様眺めムードが強まりやすいだろう。

ただし、PPIの結果を受けて、CPIでも根強いインフレ圧力が示されるとの警戒から、リバウンド狙いのロングは入りづらい一方で、短期的にはショートが強まる可能性がある。そのため、5日線が位置する2万7690円辺りを下回ってくるようだと、12月のSQ値である2万7576円37銭辺りを仕掛けてくる可能性は想定しておきたい。もっとも、先週末のSQ通過後の強い動きから下値の堅さは意識されやすく、引き続きリバランスに伴うショートカバーは入りやすいと考えられる。5日線水準での底堅さが見られ、25日線水準での攻防を見せてくる局面では、CPIの結果を前にいったんポジションをニュートラルにする形での買い戻しを見せてくる可能性もありそうだ。

そのため、12月のSQ値辺りを仕掛けてくる局面では、押し目狙いのロングで対応したいところだ。また、VIX指数は12月2日の18.95から、先週はリバウンドを見せており、9日には22.83に上昇した。上値抵抗線として意識されている25日線での攻防を見せており、CPIショックを警戒する動きが表れていることから、一定程度は織り込んでいる面はあろう。基本的にはポジションはショートに傾いていると考えられるため、CPI、FOMC通過後のアク抜けも意識しておきたい。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.