リビアンが下落 メルセデスとの共同製造計画を棚上げ=米国株個別
電気自動車(EV)のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が下落。メルセデスと欧州で電気バンを共同製造する計画を棚上げすると発表した。両社は僅か3カ月前に契約に署名したばかり。同社はメルセデスの既存工場に投資して共同運営はするが、9月に交わした覚書は追求しないという。
別途メルセデスはリビアンと、ポーランドのヤヴォルに建設予定の工場で、2025年に市場投入予定の中型・大型バンを生産すると発表している。
同社のスカリンジCEOは「現時点で、消費者向け事業と既存の商用事業に注力することが弊社の価値を最大化するための最も魅力的な機会と考える」と述べた。
新市場への参入を容易にするはずの合意からの離脱はテスラ<TSLA>に挑戦するという同社の野望をまたもや後退させる。同社はサプライチェーン問題から、今年の工場の生産能力は半分程度に留まると表明。また、人員削減や顧客に納入したEVのほぼ全車の回収を余儀なくされている。
(NY時間09:42)
リビアン<RIVN> 26.09(-1.20 -4.40%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美