13日の株式相場見通し=反発、NYダウ大幅高受けリスク選好
13日の東京株式市場は、主力株をはじめ幅広く買いが優勢となり、日経平均株価は反発に転じる公算が大きい。戻り売りを吸収して2万8000円台に乗せる可能性が高そうだ。前日は欧州株市場で主要国の株価指数が総じて売られるリスクオフの地合いとなったが、米国株市場では一転して尻上がりに株価を切り上げる展開となり、NYダウは500ドルを超える上昇をみせた。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も切り返しに転じた。13日に発表される11月の米消費者物価指数(CPI)や14日に判明するFOMCの結果を前に、様子見ムードとなりやすい相場環境だったが、空売り筋の買い戻しや機関投資家のポジション調整の買いなどが全体株価を押し上げる格好となった。ここ下落基調が止まらなかったWTI原油価格が7日ぶりに大幅反発したこともポジティブに働いた。米株高を受けて東京市場でもリスクを取る動きが強まりそうだ。前日に東京市場は利益確定売りが優勢となり日経平均は下値を試したが、押し目買いが活発で下げ幅はわずかにとどまった。きょうは米国の重要イベントを控え積極的に上値を買い進む動きは見込みにくいが、一部でショートポジション解消の動きなどを誘発し、想定以上に上値を伸ばすケースも考えられる。
12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比528ドル58セント高の3万4005ドル04セントと大幅反発。ナスダック総合株価指数は同139.121ポイント高の1万1143.738だった。
日程面では、きょうは11月の投信概況など。海外ではFOMC(~14日)、11月の米消費者物価指数(CPI)、12月のZEW独景気予測指数など。
最終更新日:2022年12月13日 08時23分