持ち高調整の動きが中心、買い一巡後は次第にこう着感が強まる/オープニングコメント

市況
2022年12月13日 8時31分

13日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが528ドル高だった。NY連銀調査によるインフレ期待が短中期とも低下し、インフレや利上げピーク達成への期待が高まった。13日の11月の米消費者物価指数(CPI)や14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えた買い戻しの動きが強まり、終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の27995円。円相場は1ドル137円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで節目の28000円を回復しており、指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する格好から日経平均は25日線が位置する27930円辺りを捉えてくることが期待されそうだ。節目の28000円を明確に上放れてくるようだと、リバランスに伴うショートカバーの動きが一段と強まる可能性がありそうだ。

一方で、重要なイベントを前にした持ち高調整の動きが中心と見られ、積極的な買いの動きは限られるとみられる。そのため、リバランスが一巡した後は次第にこう着感が強まりやすく、25日線辺りでの攻防となりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期的なショートの動きも意識されそうである。

また、米国市場が強いリバウンドを見せたものの、VIX指数は25台に上昇しており、買い戻しの動きが中心であることが窺え、神経質にさせてくる可能性はありそうだ。そのため、買い一巡後は個人主体の中小型株に短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。本日からIPOラッシュとなり、property technologies<5527>が東証グロースに上場する。中古住宅再生および戸建て住宅などを手掛けており、好調なスタートを切ってくるようだと、明日以降のIPO銘柄への思惑も高まりやすくなろう。

《AK》

提供:フィスコ

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