NY株式:NYダウは142ドル安、FOMCは想定以上のタカ派姿勢を維持

市況
2022年12月15日 7時00分

米国株式市場は反落。ダウ平均は142.29ドル安の33966.35ドル、ナスダックは85.93ポイント安の11170.89で取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ減速決定期待に買われ、寄り付き後、上昇。11月のインフレ指標の改善を受けて、タカ派色が弱まるとの期待も手伝い、堅調に推移した。午後に入り、FRBがFOMCで想定通り利上げ減速を発表も、パウエル議長はインフレを封じ込めるための利上げの道のりは長いと繰り返したため来年の利下げ観測が後退。FRBスタッフ予測も想定以上にタカ派的な内容となり、一気に下落に転じた。議長が同時に、今後、一段と利上げペースを減速する可能性に言及すると下げ幅を縮小し終了。セクター別では、家庭・パーソナル用品が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

航空会社のデルタ(DAL)は旅行ブームが終了しておらず2023年の利益がほぼ2倍に膨らむと楽観的な見方を示し買われた。フィンテックのSOFIテクノロジー(SOFI)はノト最高経営責任者(CEO)による5百万ドル規模の自社株買いが当局への届け出で明らかになり上昇。高級住宅建設会社のレナー(LEN)はアナリストの投資判断引上げ、同業のパルトグループ(PHM)は投資判断・目標株価引き上げでそれぞれ上昇した。一方、電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)はアナリストの目標株価引き下げで下落。カジノリゾート施設運営のシーザーズ・エンターテインメント(CZR)もアナリストの投資判断引き下げで下落した。

パウエルFRB議長はFOMC後の会見の質疑応答で、今後の利上げペースは指標次第と述べた。

HorikoCapitalManagementLLC

《FA》

提供:フィスコ

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