【クラウドファンディング】現場の人手不足問題を解消! サービスロボット開発のロボットバンク、12月21日募集開始

経済
2022年12月15日 12時35分

人への貢献度の高いサービスロボットを開発するロボットバンク株式会社(東京都中央区)が、株式投資型クラウドファンディング(新株予約権型)による出資を募集します。申し込みは12月21日19時30分開始を予定しています。

・ 新株予約権型
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ 目標募集額:999万円、上限募集額:3996万円
・ 類似上場企業:アルファクス・フード・システム、エーアイ、CYBERDYNE、菊池製作所、鈴茂器工、ハーモニック・ドライブ・システムズ

ロボットを連結したスマートシティーという将来

ロボットバンクは、近い将来、ロボットとロボットを連結したスマートシティーが構築され、必要なタイミングでそれぞれのロボットが助け合い、問題を解決してくれる世界が広がると構想。今回のプロジェクトでは、人の役に立つ貢献度の高いロボットとサービスの開発に重きを置いたエコシステム(ロボットプラットフォーム)の構築を目指しています。

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(出典:FUNDINNO)

同社は自社の強みとして、AIやロボット技術の最先端を走る海外メーカーなど約40社とのネットワークを有すること、また、代表が、海外でのスタートアップ経験が豊富でエグジットに導いた実績があり、海外テック業界に多くの人脈があることを挙げています。これらの強みを最大限生かし、ファブレスによる開発コストを抑えた高精度な協働ロボットの社会実装に尽力したいとしています。

同社は、海外のサービスロボット約20種類を展示するショールームを構えており、顧客に、実際に機能を体験してもらいながら、最適なサービスロボットを探ることで、サービスロボット普及の課題となっている、現場オペレーションとのミスマッチを解消したいといいます。すでに海外で実用化されたロボットをベースに2次開発をすることで、開発コストを抑えることもできるそうです。

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(出典:FUNDINNO)

同社は2022年2月に設立後、さまざまなサービスロボットをラインナップしており、特に、10月にリリースした自動清掃ロボット「PIKA-Robot T1」は大手企業からの引き合いも多く、順調なスタートを切っているといいます。

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(出典:FUNDINNO)

同製品は、中国市場で約1万台の販売実績を持つ製品を日本のニーズに合わせて改良したもので、ビルやホテル、マンション、病院などの広い空間でも自動で清掃作業ができるそうです。


同社はまず、「PIKA-Robot T1」の拡販に注力しつつ、サービスロボットのラインナップを充実させ、ロボット集積プラットフォームとして、海外企業と日本企業のマッチングを促進していく方針です。将来的には、海外メーカーの技術力と、日本市場のニーズを合わせた自社オリジナルブランド製品を開発し、国内外へ展開していきたいとしています。


サービスロボット市場で取り残された日本

少子高齢化による日本の人手不足は深刻で、多くの業界がこの問題に直面しており、特に人によるサービスが不可欠なホテルや飲食事業者などにとっては喫緊の課題であると同社は考えています。

省人化をもたらす労働代替手段として期待されているのがサービスロボットで、大手企業を中心にロボット技術導入に活路を見いだす動きが活発化しているものの、成功している事案はまだ少ないといいます。

その要因としては、AIなど高度な制御技術を必要とすることから、技術開発に膨大な費用がかかること、また、実際にロボットを必要とする現場で確立されたオペレーションとのすり合わせが不十分なまま導入したため、成果が得られないといったケースが多いそうです。

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(出典:FUNDINNO)

日本は緻密な駆動技術を強みに、主に工場で活躍する産業用ロボットの分野で世界をリードしてきたものの、世界的な需要は人々の生活に身近なサービスロボットへと移っており、日本も、ロボット技術ノウハウやサービス向上への知見を生かし、先行する海外企業の技術力を柔軟に取り入れることが必要だと同社は考えています。

特に中国では、深センを拠点としたスタートアップ企業などによるAIやロボットの技術開発が進んでおり、清掃、配膳、受付案内などを中心にサービスロボットの実用化が進展、世界で存在感を示しているといいます。

飯田橋のショールームから事業推進

同社はファブレス企業として、海外大手のロボットメーカーをはじめ、国内外のパートナー企業と連携したロボットプラットフォームを構築し、サービスロボットを活用した労働代替化に貢献していきたいと考えています。

事業推進のハブとなる、約20種類のサービスロボットを展示する東京・飯田橋のショールームで、ロボットを体験しながらディスカッションをすることで、現場の人手不足等の課題解決を最大化する機能を見いだしていきたい考えです。その後、実際に現場でのテストを重ねながら、既存の機能のまま、あるいはニーズにフィットするよう2次開発をした上で導入する流れを想定しています。

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(出典:FUNDINNO)

さらに、アフターケアにおいても、電気機械メンテナンスの専門企業と協業することで、保守サービスまでを提供するワンストップソリューションを実現させていきたい考えです。

今年10月に販売を開始した自動清掃ロボット「PIKA-Robot T1」は、中国市場で約1万台の販売実績を持つ製品をベースに中国メーカーと2次開発をしたもので、従来、壁際まで届かなった清掃エリアを、日本のきめ細かなサービスニーズにフィットさせるべく、センサー技術を改良したことで隅々の清掃を可能にしたといいます。

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(出典:FUNDINNO)

「PIKA-Robot T1」をはじめとしたラインナップの特徴は、海外メーカーが得意とする、AIに代表される最先端技術が各種搭載されていることだといい、また、すでに実用化された製品を基盤に改良を重ねていくことから、ソフトウェアやAI技術開発コストを抑えることが可能だそうです。

「これらの特徴を備えることでサービスロボット普及の壁を打ち破っていきたいと考えています。顧客ニーズを正確にくみ取り、スピード感を持って課題解決に挑み、少子高齢化・人手不足等の問題を抱える日本国内にサービスロボットを提供していきたいと考えています」(同社)

米中など約40社とのネットワークを生かす

同社はすでに、製品開発や販売に向けた大手企業との取引があり、その最大の要因は、代表が持つ、中国や米国などの時価総額10兆円規模の上場企業を含む最先端テック企業とのネットワークで、約40社と協力体制を構築しているといいます。

海外メーカーの多くは日本市場への参入を試みているものの、マーケットへの理解や日本特有のきめ細かなサービスに求められる機能の把握などが課題である一方、同社代表は、海外メーカーの課題感や強み・弱みを熟知した上で、日本市場とのマッチングを提案することができるとしています。

同社は海外メーカー等とタッグを組むことで、高品質な製品を日本市場のニーズにフィットさせて販売していく方針です。また、アフターメンテナンスまでワンストップでサポートすることで、保守費用も収益源としていくといいます。

喫緊のプロジェクトとして、まずは今年10月に販売を開始した「PIKA-Robot T1」の拡販に努めていく計画で、10月26日~28日に東京ビッグサイトで開催された展示会への出展をきっかけに、大手上場外食チェーン店などとの商談が複数進行しており、数百台の受注を見込んでいます。

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(出典:FUNDINNO)

「今後も展示会への出展を通じて、見込み客や代理店候補の獲得に尽力するとともに、SNSやプレスリリースなどメディア戦略にも注力していきます」(同社)

今後の成長に向けて

(1)多機能搭載サービスロボットを開発へ

今後もサービスロボットのバリエーションを増やしていく予定で、「PIKA-Robot T1」に続き、2023年以降、ビルやマンション、イベント会場向けに、中・大型業務用清掃ロボット製品の開発を計画しています。

将来的には、1台で掃除と配膳を兼ねるなどの、自動かつ多機能を搭載したサービスロボット開発に踏み込み、労働代替化を加速させていく方針で、サービス現場での人手不足の緩和をけん引していきたいとしています。

(2)業界における唯一無二のポジションを確立

同社は将来的に、オリジナルブランドのサービスロボットを国内外に展開していきたい考えです。既にパートナー関係にある海外テック系企業の技術力のほか、日本の技術・知恵、日本市場のニーズを理解・蓄積しているからこそできるサービスロボットの創出を目指しています。

独自ブランドのサービスロボットを先進国など少子高齢化が進んでいる国に売り出し、業界や国をまたぐコラボレーションを演出して、サービスロボットの業界で唯一無二のポジションを確立させていきたいとしています。

(3)将来的なEXITはIPOを想定

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(出典:FUNDINNO)

(4)2026年に年間ロボット総導入台数約3400台を計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社は、事業会社より出資を受けています。

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・アルファクス・フード・システム <3814> [東証G]

・エーアイ <4388> [東証G]

・CYBERDYNE <7779> [東証G]

・菊池製作所 <3444> [東証S]

・鈴茂器工 <6405> [東証S]

・ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [東証S]

発行者・募集情報

■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等

ロボットバンク株式会社

東京都中央区日本橋本石町2-1-1-アスパ日本橋オフィス

資本金:7,000,000円(2022年11月28日現在)

発行済株式総数:3,257株(同)

発行可能株式総数:30,000株

設立日:2022年2月2日

決算日:12月31日

■本新株予約権の発行者の代表者

代表取締役 趙徳鵬

■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)

3,996個

■本新株予約権の払込金額

1個あたり 10,000円

■投資金額のコース及び個数

90,000円コース(9個)

180,000円コース(18個)

270,000円コース(27個)

360,000円コース(36個)

450,000円コース(45個)

900,000円コース(90個)

1,800,000円コース(180個)

2,700,000円コース(270個)

3,600,000円コース(360個)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、450,000円コース(45個)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、3,600,000円コース(360個)を上限とする。

■申込期間

2022年12月21日~12月27日

■目標募集額

9,990,000円(上限募集額 39,960,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は31,950,000円とする。

■払込期日

2023年1月20日

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額999万円を以下の目的に充てる予定

人材採用強化 300万円

販売促進費用 280万円

研究開発費 199万円

手数料 219万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額2,997万円(目標募集額999万円と上限募集額3,996万円との差額)を以下の目的に充てる予定

人材採用強化 900万円

販売促進費用 840万円

研究開発費 597万円

手数料 659万円

■連絡先

ロボットバンク株式会社

電話番号:03-6823-9369

メールアドレス:finance@robotbank.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

世界有数のユニコーン輩出都市で起業・エグジットしたCEOが牽引!海外メーカー等約40社の技術を繋ぎ、サービスロボット実装を進める「RobotBank」

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