米小売売上高は予想以上の減少 米消費者の需要の勢いが弱まる=米国株
日本時間22時半に発表になった11月の米小売売上高は前月比0.6%減と予想以上の減少となった。自動車関連とガソリンを除いたコア指数も0.2%減と予想外の減少となっている。
13のカテゴリーのうち、電子機器、家具、建材など9つが減少。自動車販売台数も中古車やトラック価格の下落で減少した。ガソリンスタンドでの販売額もポンプ価格の下落により0.1%減少。一方、サービス業ではレストラン・バーが0.9%増となり4年連続のプラスとなっている。
高インフレの中で、米消費者のモノに対する需要の勢いが弱まっていることと、サービスに対する嗜好の変化が示されている。これまで賃金上昇と貯蓄が家計を支えてきたが、米消費者の貯蓄率は過去最低に近く、クレジットカード残高も急増していることから、徐々に消費へのセンチメントも低下し始めているようだ。
米小売売上高(11月)22:30
結果 -0.6%
予想 -0.1% 前回 1.3%(前月比)
結果 -0.2%
予想 0.1% 前回 1.2%(1.3%から修正)(コア・前月比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美