NY株式:NYダウは764ドル安、過剰な利上げによる景気後退懸念

市況
2022年12月16日 7時00分

米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は764.13ドル安の33202.22ドル、ナスダックは360.36ポイント安の10810.53で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を高い水準で長期にわたり維持する計画を表明したことに続いて、欧州中央銀行(ECB)も定例理事会で当面利上げを継続する必要があるとタカ派色を強めたため警戒感から大きく売られ、寄り付き後、下落。世界主要中央銀行の過度な金融引き締めによる景気後退入りを警戒した売りが終日続き、下げ幅を拡大した。セクター別では、特にテクノロジー・ハード・機器の下げが目立った。

住宅建設会社のレナー(LEN)やDRホートン(DHI)は住宅ローン金利の低下で業績回復期待にそれぞれ買われた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はマスク最高経営責任者(CEO)による短文投稿サイトのツィッター買収後2度目のテスラ株売却が明らかになった一方で、キャシーウッド氏が運営するアークインベストメントが同社株を購入したことが明らかになり買われた。

動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)は広告付き配信サービスの会員が目標に達せず広告主に返金しているとの報道が嫌気され、大幅安。製薬会社のノババックス(NVAX)は株式と転換社債売却計画を提示し大きく売られた。また、メディアのワーナーブラザーズディスカバリー(WBD)は再編コストの積み上がりが警戒され、下落。

ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を上回り、時間外取引で上昇している。

HorikoCapitalManagementLLC

《FA》

提供:フィスコ

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