16日の株式相場見通し=大幅続落、米株急落受け投資家心理悪化
16日の東京株式市場は主力株中心に広範囲にリスク回避目的の売りが広がり日経平均株価は大きく下値を探る展開を余儀なくされそうだ。前日の米国株市場では、11月の米小売売上高が市場予想を下回り、景気後退を警戒する売りが優勢となった。前日の欧州株市場がほぼ全面安商状となったことも嫌気された。ECB理事会では0.5%の利上げを決定した。前回の0.75%から利上げ幅を縮小させたが、インフレに対する懸念から今後も金融引き締めを継続するとの見方が強まり、投資家心理が悪化している。NYダウは一時900ドルを超える下落をみせ3万3000ドル近辺まで水準を切り下げる局面もあり、取引終盤やや下げ渋ったとはいえリスクオフ一色の地合いとなった。これを受け東京市場でも日経平均は大幅続落となり、2万7000円台半ばまで急落する場面も考えられる。
15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比764ドル13セント安の3万3202ドル22セントと続急落。ナスダック総合株価指数は同360.360ポイント安の1万810.526だった。
日程面では、きょうは3カ月物国庫短期証券の入札など。また 海外では11月の英小売売上高、12月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値、12月の米製造業PMIなど。