話題株ピックアップ【昼刊】:サイボウズ、パーク24、そーせい

注目
2022年12月16日 11時38分

■サイボウズ <4776>  2,755円  +359 円 (+15.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

サイボウズ<4776>は急騰で年初来高値を更新。15日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を219億6400万円から220億5200万円(前期比19.3%増)へ、営業利益を2億5400万円から6億2600万円(同56.6%減)へ、最終損益を1億6900万円の赤字から2億300万円の黒字(同63.2%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入している。国内クラウド事業の売り上げが堅調に推移していることに加え、年内の投資計画を精査するなかで、広告宣伝費、オフィス関連費などの年内に費消しないことが確定した予算が積み上がってきたことが要因としている。あわせて23年12月期の業績予想について、売上高254億9700万円、営業利益23億7600万円、純利益15億4100万円と増収増益を見込むとしたことも好材料視されている。ストックビジネスであるクラウド事業は契約社数やユーザー数追加も順調であり引き続き拡大する見通し。また、クラウド事業の堅調な売り上げ増加を踏まえ、将来の収益力を高めるための投資を積極的に行うとしている。

■パーク24 <4666>  2,211円  +182 円 (+9.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

パーク24<4666>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は15日取引終了後、22年10月期通期の連結決算を発表。営業損益は206億7200万円の黒字(前の期は80億3900万円の赤字)となり、従来予想の180億円の黒字から上振れ着地した。売上高は前の期比15.6%増の2902億5300万円(従来予想は2880億円)となった。新型コロナウイルス感染症の影響が9月以降軽微となったことで、各サービスの稼働が想定を上回ったことが主な要因となっている。また、あわせて公表した23年10月期通期の連結業績予想は、売上高3230億円(前期比11.3%増)、営業利益270億円(同30.6%増)を見込んでいる。今期は新型コロナの影響が更に軽減されると想定しており、主力の駐車場事業国内ではエリアの状況に合った開発を行うことで収益性を維持した駐車場の拡大を図るとしている。

■そーせいグループ <4565>  2,213円  +163 円 (+8.0%)  11:30現在

そーせいグループ<4565>が急騰している。この日の取引開始前、米イーライ・リリー<LLY>と糖尿病・代謝性疾患における研究開発・商業化に関し新規創薬提携契約を締結したと発表。契約一時金3700万ドル(約50億円)を受領したうえで、開発・販売に応じ最大6億9400万ドル(約940億円)のマイルストンを受領する権利を得るという。これを材料視した買いが集まった。同疾患を対象に、Gタンパク質共役受容体(GPCR)に作用する低分子の研究、開発および商業化を目指す。そーせいはマイルストンに加えて段階的ロイヤリティを受領する権利も持つ。

■VIX短先物 <1552>  1,629円  +115 円 (+7.6%)  11:30現在

国際のETF VIX短期先物指数<1552>は4日ぶりに急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め政策が景気後退を招くことを警戒されたほか、米11月小売売上高も予想を下回ったことから15日のNYダウは764ドル安と急落した。このNYダウ下落を受け、米VIX指数は前日に比べ1.69(7.99%)ポイント高の22.83に上昇した。市場が波乱状態となるなか、VIX短先物は値を上げている。

■アスクル <2678>  1,636円  +104 円 (+6.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

アスクル<2678>が3日ぶりに急反発している。同社は15日取引終了後、23年5月期第2四半期累計(5月21日~11月20日)の連結営業利益が前年同期比0.7%増の67億4500万円になったと発表。直近3カ月(9月21日~11月20日)に限れば前年同期比10.7%増の37億8900万円となったことが好感されているようだ。第2四半期累計の売上高は同5.4%増の2202億5100万円となった。eコマース事業の主力分野であるBtoB事業が大幅な増収となったことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上高4555億円(前期比6.3%増)、営業利益145億円(同1.3%増)とする従来見通しを据え置いている。

■ソフトウェア・サービス <3733>  10,100円  +340 円 (+3.5%)  11:30現在

ソフトウェア・サービス<3733>は反発。15日の取引終了後に発表した月次売上高で、11月度の売上高は前年同月比65.2%増の20億4000万円と大幅増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。また、受注高は同2.4倍の26億1400万円と好調だった。

■東芝 <6502>  4,740円  +88 円 (+1.9%)  11:30現在

東芝<6502>が高い。同社の再編を巡り、優先交渉権を持つ国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に対し、三井住友銀行などが総額1兆2000億円規模の融資をすることで大筋合意したと伝わった。JIPによる買収案が実現に向け一歩進んだと受け止めた投資家の買いが入ったようだ。報道によると、融資実行で合意したのは同行のほか、みずほ銀行と三井住友信託銀行、三菱UFJ銀行。負担の詳細などを詰めたうえで、今月中にもJIPに対し、融資証明(コミットメントレター)を出す見通しという。

■ANYCOLOR <5032>  6,740円  -720 円 (-9.7%)  11:30現在

ANYCOLOR<5032>が大幅安。15日取引終了後、23年4月期の業績予想の上方修正を発表した。これまで190億~210億円としていた売上高の見通しは225億円(前期比58.9%増)、38億~46億2000万円としていた最終利益の見通しは53億円(同89.8%増)に見直した。だがポジティブサプライズと受け止める向きは少なく、むしろ8~10月期の売上高の伸びが鈍化したことが嫌気され、売りが膨らんだようだ。同社はⅤTuberグループ「にじさんじ」及び英語圏の同グループ「NIJISANJI EN」の業績の進捗が想定を上回っていることなどを、通期の業績予想に反映した。同時に東証プライム市場への市場区分変更の申請に向け準備を行っているとも発表した。現時点で申請日などは未定としている。

■レーザーテック <6920>  24,990円  -1,645 円 (-6.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

レーザーテック<6920>が大幅続落し2万6000円台を一気に下回ってきたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株は総じて大きく下値を探る展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が急落したが、特に半導体関連株への売りが顕著でアプライド・マテリアルズ<AMAT>やマイクロンテクノロジー<MU>、ASMLホールディング<ASML>など軒並み4%台後半の下げとなった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下落率も4%を上回っており、東京市場でも米半導体株安が波及する形で同関連の主力株を中心に幅広く売りがかさむ展開を余儀なくされている。

■日経レバ <1570>  14,275円  -430 円 (-2.9%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落、一時3%の下げで1万4200円台まで水準を切り下げた。日経平均株価にリンクする形で組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されており、全体相場が波乱含みの動きとなると個人投資家を中心とした短期筋の参戦が活発化する。きょうは前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落したことを受け、東京市場でもリスク回避目的の売りがかさんでおり、日経レバもそれに連動して下値を試す展開となっている。売買代金は全市場を通じて、レーザーテック<6920>に次ぐ第2位となっている。

■ファーストリテイリング <9983>  82,220円  -2,350 円 (-2.8%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が続落。全般相場が下落するなか売りが先行している。同社は15日取引終了後、23年2月28日時点の株主に対する1対3の株式分割を発表した。効力発生日は3月1日。投資単位の引き下げによる投資家層の拡大と株式の流動性向上を目的としており、これに伴い足もとの株価で800万円強の資金が必要な1単元の投資金額は200万円台に引き下げられる見通しだ。また、従来680円としていた23年8月期配当は、分割後ベースで230円とすることも発表しており、実質増配となる。

■ウェルライ <9565>  5,060円  +700 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在

ウェルプレイド・ライゼスト<9565>がストップ高。15日取引終了後に発表した22年10月期の決算は、最終利益が前の期比75.7%増の1億4400万円となり、従来の計画を上回って着地した。23年10月期の最終利益は前期比14.0%増の1億6500万円の見通し。eスポーツ事業の成長を期待した投資家の資金が集まったようだ。22年10月期はコロナ禍で延期されたイベントが下期において順次再開され、クライアントワークサービスの売上高が計画を上回った。同サービスは今期、eスポーツイベントの設計だけではなく、独自の演出技術と安定した運営の提供などを進め、サービス品質の向上を促していくとしている。

■DMソリュ <6549>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

ディーエムソリューションズ<6549>がストップ高。15日取引終了後に株主優待制度の拡充を発表しており、これを材料視した買い注文が集まった。従来通り、期末基準日に株主名簿に記載または記録された株主に同社商品を贈呈するのに加え、中間基準日においてQUOカードを3000円分贈呈する。対象となるのは同社株を200株以上、かつ1年以上継続保有する株主だが、23年9月末基準においては、継続保有の条件を半年以上に緩和する。

■FIXER <5129>  1,750円  +229 円 (+15.1%)  11:30現在

FIXER<5129>は急伸している。15日の取引終了後、23年8月期の単独業績予想について、売上高を77億1800万円から121億3200万円(前期比6.8%増)へ、営業利益を14億1500万円から18億6300万円(同22.2%減)へ、純利益を9億3200万円から11億7800万円(同21.2%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。複数の案件で足もとの実績が想定を上回っていることに加えて、新規大型プロジェクトであるAWS移行案件を含めて、主要顧客との商談及び開発が順調に推移していることが要因。また、大手クライアントからの新規プロジェクト受注が確定したことも寄与する。

■ビジョナリー <9263>  206円  +20 円 (+10.8%)  11:30現在

ビジョナリーホールディングス<9263>が大幅続伸。同社は傘下にメガネスーパーを擁する眼鏡小売り大手。15日取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)の連結営業損益は3億3000万円の黒字(前年同期は4億400万円の赤字)となったことが好感された。眼鏡販売などの小売り事業や卸売事業が堅調だった。23年4月期業績予想は公表されていない。

●ストップ高銘柄

AI CROSS <4476>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在

Gunosy <6047>  751円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

イメージ・マジック <7793>  921円  -300 円 (-24.6%) ストップ安売り気配   11:30現在

アシロ <7378>  743円  -150 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、2銘柄

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