アドビが決算受け上昇 不透明なマクロ環境も需要の堅調さを示す=米国株個別

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2022年12月17日 0時08分

アドビ<ADBE>が上昇。前日引け後に9-11月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想範囲内となった。ガイダンスも公表し、23年度の通期売上高は予想を下回る見通しを示したものの、1株利益は予想を上回る見通しを示した。不透明なマクロ環境にもかかわらず、クリエイティブデザインと分析ソフトウェアへの需要は堅調であることを示唆した。

また、200億ドル規模のフィグマ社の買収については「規制当局とのプロセスは計画通りに進行しており、来年完了する見込みだ」と述べている。

ダーンCFOは「製品への強い需要、業界をリードする革新性、そして売上高と最終利益の成長実績が来年以降の大きなビジネスチャンスを獲得するための条件となる」と説明した。

アナリストは「第4四半期は厳しい環境下での相対的な回復と定義できる好調な四半期だった。しかし、背景を考えると、事業内で減速の兆しが続いていることも示された」と述べた。

また、「現在の株価は、低リスクの見通しで比較的きれいに洗濯されているように見えるが、マクロの逆風を乗り切る必要があり、フィグマ買収で支払った高いプレミアムを正当化しなければならない」とも指摘した。

(9-11月・第4四半期)

・1株利益(調整後):3.60ドル(予想:3.50ドル)

・売上高:45.3億ドル(予想:45.3億ドル)

デジタルメディア:33.0億ドル(予想:33.1億ドル)

クリエーティブ:26.8億ドル(予想:26.9億ドル)

ドキュメントクラウド:6.19億ドル(予想:6.16億ドル)

・残存履行義務:151.9億ドル(予想:154.9億ドル)

・デジタルメディア新規年ベース経常収入(ARR):5.76億ドル

(12-2月・第1四半期見通し)

・1株利益(調整後):3.65~3.70ドル(予想:3.65ドル)

・売上高:46.0~46.4億ドル(予想:46.5億ドル)

・デジタルメディア新規年ベース経常収入(ARR):3.75億ドル

(23年度通期見通し)

・1株利益(調整後):15.15~15.45ドル(予想:15.31ドル)

・売上高:191~193億ドル(予想:194億ドル)

(NY時間09:56)

アドビ<ADBE> 353.35(+24.64 +7.50%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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