ダウ平均は下げ幅拡大 企業業績への懸念を示す声も多い=米国株後半

市況
2022年12月20日 5時53分

NY株式19日(NY時間15:42)

ダウ平均   32678.90(-241.56 -0.73%)

ナスダック   10507.35(-198.06 -1.85%)

CME日経平均先物 27145(大証終比:-75 -0.28%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げ幅を広げる動きが出ており、一時300ドル超下落した。きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。先週のFOMCでFRBのタカ派姿勢が予想以上に強かったことから、米株式市場は景気後退への警戒を強め、FOMC後にダウ平均は1000ドル超急落していた。

週明けの米株式市場は週末にクリスマス休暇が控えていることもあり、その動きは一服していた。しかし、買い戻しを強める雰囲気もなく、IT・ハイテク株は依然として売りが続く中で、米株式市場は上値の重い雰囲気が続いている。

厳しいマクロ環境を警戒して、市場からは企業業績への懸念を示す声も多く聞かれ、アナリストからは業績見通しの下方修正が相次いで出ている。インフレや利上げについてはある程度、着地点が見えて来たものの、企業業績についてはまだ、市場は十分に織り込んでいないという。

ただ、そのような中でも一部からは楽観的な見方も出ている。「FRBの最近の発言を受けて、投資家はまだハラハラしている。しかし、市場は金利上昇による景気後退の恐れを過去のものとし、代わりにインフレがピークに達し、FRBの引き締めにある程度の余裕を持てるようになる投資家が出るかもしれない」といった声や、「2月、3月の追加利上げが想定されるが、今回の利上げサイクルの90-95%は終了していると考える。床が設定されたようなもので、最悪の事態は確実に去りつつある」といった声も聞かれた。

AT&T<T>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。

ディズニー<DIS>が商いを伴って下落。今年最も期待が高い映画の1つ、「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」が公開直後の週末の北米映画興行収入が1億3400万ドルと予想を下回った。AMC<AMC>、アイマックス<IMAX>など映画館関連株も連れ安。

医薬品のアーデリックス<ARDX>が大幅安。腎臓病治療薬「テナポノール」の新薬承認申請に対する完全回答書を巡り、FDAが対応を最終決定するまでに最大であと数週間必要とする可能性があると発表したことが嫌気されている。

テレビ局のシンクレア・ブロードキャスト<SBGI>の下げが続いており5日続落。スポーツ関連のチャンネルを手掛ける傘下のダイアモンド・スポーツクラブが破綻の可能性があると伝わった。

医薬品のマドリガル・ファーマシューティカルズ<MDGL>が260%急騰。肝臓疾患である非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治験薬の後期臨床試験が主要目標を達成した。

ワーナー・ミュージック<WMG>が続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を41ドルとした。

AT&T<T> 17.79(-0.70 -3.79%)

ディズニー<DIS> 85.47(-4.62 -5.12%)

AMC<AMC> 4.89(-0.43 -8.00%)

アイマックス<IMAX> 13.95(-0.77 -5.20%)

アーデリックス<ARDX> 1.74(-0.22 -11.26%)

シンクレア<SBGI> 14.63(-1.25 -7.87%)

ワーナー・ミュージック<WMG> 34.03(+0.39 +1.14%)

マドリガル<MDGL> 229.92(+166.12 +260.37%)

アップル<AAPL> 131.57(-2.94 -2.19%)

マイクロソフト<MSFT> 239.18(-5.51 -2.25%)

アマゾン<AMZN> 84.66(-3.21 -3.65%)

アルファベットC<GOOG> 88.99(-1.88 -2.06%)

テスラ<TSLA> 149.53(-0.70 -0.47%)

メタ・プラットフォームズ<META> 114.56(-4.87 -4.08%)

AMD<AMD> 64.15(-1.26 -1.93%)

エヌビディア<NVDA> 161.67(-4.04 -2.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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