株価指数先物【引け後コメント】 米国市場よりも、しばらくは為替を睨みながらの相場展開か

市況
2022年12月21日 18時41分

大阪3月限

日経225先物 26320 -200 (-0.75%)

TOPIX先物 1889.0 -15.5 (-0.81%)

日経225先物(3月限)は、前日比200円安の2万6320円で取引を終了。寄り付きは2万6420円とシカゴ日経平均先物(2万6325円)にサヤ寄せし、売りが先行した。前日の大幅な下落に対するヘッジ対応の商いが優勢となるなか、前場半ばには一時2万6190円まで売られた。その後、為替が一時1ドル=132円台と若干ながら円高修正の動きを見せたほか、グローベックスの主要な米株先物がプラス圏で推移するなか、前場終盤にかけて2万6550円とプラスに転じる場面もあった。もっとも、リバウンドの動きは限られ、ランチタイムでは2万6400円を挟んでこう着し、後場は2万6290円~2万6390円辺りのレンジ推移だった。

海外投資家の多くがクリスマス休暇に入っている影響はあろうが、基本的にはヘッジ対応とスキャルピング中心の短期的なトレードにとどまっていた。そのため、前場終盤に一時プラスに転じたもののキープできず、その後はマイナス圏での推移ではあったが、前場半ばの安値は割り込まず、仕掛け的なトレードも限られていたとみられる。

結局はボリンジャーバンドの-3σの切り下がりに沿った調整を継続しており、-3σは2万6050円辺りまで下がってきた。20日につけた安値水準であるため、これを下回る局面においては、2万6000円割れからのヘッジ対応の動きにより、下へのバイアスを強めてくる展開は警戒しておく必要はありそうだ。

一方で、前日の2万6050円までの下落によって、週足ベースのボリンジャーバンドでは-2σ水準まで調整した。年初に-3σまで下落し、その後の3月、6月、10月の調整局面では-2σ割れも下ヒゲを残す形状となり、終値では-2σを上回っていた。テクニカル面でサポート機能が働くようだと、2万6000円を割り込む局面では、短期的なリバウンドを狙ったロングが入りそうだ。

NT倍率は先物中心限月で13.93倍だった。日経225先物同様に前日の安値圏での推移だった。一時13.98倍と節目の14.00倍に接近する場面もあったが、調整トレンドのなかでは戻り待ちのNTショートに向かわせたようだ。米国市場よりも、しばらくは為替の動向を睨みながらの相場展開となりそうだ。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1330枚、ソジェンが1050枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3020枚、野村が1060枚程度の買い越しだった。日経225先物はゴールドマンが2190枚、UBSが1260枚、ドイツが1080枚程度の売り越しに対して、ソジェンが4770枚程度の買い越しだった。

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