マイクロンが決算受け下落 来年まで供給過多が続くとの指摘も=米国株個別
マイクロン・テクノロジー<MU>が下落。前日引け後に9-11月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株利益は黒字だったものの、予想は下回った。第2四半期のガイダンスも公表しており、1株損益は予想以上の赤字見通しを示し、粗利益率は予想を大きく下回る見通しを示した。
また同社は、来年に自主退職と人員削減の組み合わせで全従業員の10%の人員削減計画を発表した。それに伴い第2四半期に3000万ドル超の費用発生を見込んでいる。実質的にすべて現金での支出。
メヘロトラCEOは「供給と経費削減のための断固たる行動をとる」と述べた。また、同社は声明で「顧客在庫の改善により、下期には増収が見込まれ、これを乗り越えれば、強力な収益性を実現できる」としている。
発表直後は時間外で買いの動きも見られていたものの、動きが一巡すると売りが強まる展開。アナリストからは「同社は厳しい環境の中で正しい行動をとっているが、業績が需給の大きなギャップを示しており、来年まで供給過多が続くと見ている」との指摘も出ている。
(9-11月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.04ドル(予想:0.09ドル)
・売上高:40.9億ドル(予想:41.3億ドル)
・粗利益率(調整後):22.9%(予想:24.7%)
・営業キャッシュフロー:9.43億ドル(予想:18.3億ドル)
(12-2月・第2四半期見通し)
・1株損益(調整後):-0.52~-0.72ドル(予想:-0.29ドル)
・売上高:36~40億ドル(予想:38.8億ドル)
・粗利益率(調整後):6~10%(予想:17.8%)
(NY時間09:38)
マイクロン<MU> 49.78(-1.41 -2.75%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美