話題株ピックアップ【昼刊】:東電HD、三菱UFJ、シスメックス

注目
2022年12月23日 11時38分

■コネクシオ <9422>  1,501円  +300 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

コネクシオ<9422>はカイ気配。ノジマ<7419>が22日の取引終了後、コネクシオに対し、完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株1911円としており、これにサヤ寄せする格好となっている。ノジマは、コネクシオ株の取得を目的として設立した100%子会社NCXを通じて同TOBを行う。コネクシオを子会社化することにより、店舗運営や事業のデジタル化のための投資の効率化、物流・店舗開発に関する協力などを図る。買い付け予定数は4473万7744株(下限2982万5200株、上限設定なし)で、買い付け期間は12月23日から来年2月9日まで。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は22日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■東電HD <9501>  530円  +31 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

東京電力ホールディングス<9501>や関西電力<9503>、東北電力<9506>、中国電力<9504>など電力株が全体軟調相場のなか上昇。電力株を含む業種別株価指数「電気・ガス」は33業種中で値上がり率トップとなっている。政府は22日に開いたGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議で、原発の新増設や建て替え、運転期間の延長などを盛り込んだ基本方針を正式に決定した。これを受け、原発の活用が進むことによる発電コスト低減への期待から、電力株全般に思惑的な買いが広がっている。

■三菱UFJ <8306>  886円  +16.5 円 (+1.9%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が5日続伸。日銀がイールドカーブ・コントロール(YCC)の運用に関して、長期金利の変動許容幅の上限を0.25%程度から0.5%程度に引き上げたのに伴い、国内金利に上昇圧力が掛かった。米国債券市場では22日、長期金利が3.6%台に上昇したのに加え、直近では日銀が来年4月にもマイナス金利政策を終了するとの見方も出ている。金利の一段の上昇による利ザヤ改善の思惑から、銀行株に買いが集まった。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も上昇。東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>や佐賀銀行<8395>の上げが目立つ。三菱UFJを巡ってはこの日、国内外のメディアによる亀澤宏規社長へのインタビューも伝わっている。スタートアップ企業への融資判断について、AIで行う仕組みを来年度にも導入するとの報道のほか、海外事業への投資や自社株買いなどにより中長期的な目標とする自己資本利益率(ROE)を9~10%にすることを目指す考えを示した、とも報じられている。

■シスメックス <6869>  8,085円  +121 円 (+1.5%)  11:30現在

全体相場が軟調な地合いのなかにあって、シスメックス<6869>が逆行高となっている。22日、微量の血液からアルツハイマー病の特徴の把握に寄与する検査試薬について、国内での製造販売承認を取得したと発表した。認知症の早期診断につながる新製品の拡販を期待した買いが集まったようだ。同社は16年2月にエーザイ<4523>と認知症領域に関する診断薬創出に向けた非独占的包括契約を締結しており、両社の技術などを活用し、今回の製品の開発を進めてきた。従来の検査方法と異なり、血液での検査が可能で、患者の身体的・精神的・経済的負担の軽減につながるという。

■ハニーズHD <2792>  1,305円  +16 円 (+1.2%)  11:30現在

ハニーズホールディングス<2792>は続伸で年初来高値を更新。22日の取引終了後、集計中の23年5月期第2四半期累計(22年6~11月)の連結業績について、売上高が249億円から260億6700万円(前年同期比14.2%増)へ、営業利益が25億円から30億8500万円(同57.2%増)へ、純利益が16億2000万円から21億7300万円(同59.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが流入している。商品販売価格の一部見直しを行ったほか、外出需要が回復したことで売上高は予想を上回った。また、プロパー消化の促進や、値引き販売の抑制などにより、高い売上総利益率も確保できた。

■三菱HCキャピタル <8593>  649円  +6 円 (+0.9%)  11:30現在

三菱HCキャピタル<8593>は堅調。22日取引終了後、日本経済新聞電子版が「SBIホールディングス<8473>系の投資ファンド、キーストーン・パートナース(東京・千代田)はSBI傘下の新生銀行<8303>と組み、不動産ローン大手のダイヤモンドアセットファイナンス(DAF、東京・千代田)を買収する方向で最終調整に入った」と報じた。DAFを傘下にもつ三菱HCキャ株は、売却益を期待した買いが支えとなったようだ。報道によると、企業や投資家向け不動産ローンや不動産の開発、販売、賃貸を手掛けるDAFを、まずキーストーン社が買収。その後不動産ローン部門を新生銀に引き継ぐ方向で調整するという。借入金を含めた買収総額は約2000億円とみられるとしている。三菱HCキャは23日の取引開始前、報道を受け、当社より公表したものではないとしたうえで、「企業価値の向上を図るべく、当該子会社の株式譲渡も含めて、様々な検討を行っており、本件については本日開催の取締役会に付議する予定」とするコメントを開示した。

■NECネッツエスアイ <1973>  1,649円  +13 円 (+0.8%)  11:30現在

NECネッツエスアイ<1973>が3日続伸している。午前10時ごろ、大学向け図書館システム「E-CatsLibrary(イーキャッツライブラリー)」のSaaS版の提供を開始すると発表しており、好材料視されている。「E-CatsLibrary」は、大学図書館の運用を支援するシステムで、資料の発注受入管理、目録情報管理、貸出返却・予約などの閲覧業務機能、蔵書点検、OPAC(オンライン蔵書検索)など基幹業務を支える各種機能を搭載。また、教務システムや入退館ゲートなどの各種システムとの相互連携も可能で、運用の簡易性向上やデータ資源活用の一元化を支援するという。同社では、28年度までに新たに100校の受注を目指すとしている。

■ニトリホールディングス <9843>  16,470円  +75 円 (+0.5%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>が反発している。22日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比2.7%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。テレビCM効果や生活応援キャンペーンの実施などにより、リビングルーム家具やキッチン用品の売り上げが伸長したほか、気温の低下などにより季節寝具寝装品も好調に推移した。なお、全店売上高は同6.3%増だった。

■東京エレクトロン <8035>  39,180円  -1,520 円 (-3.7%)  11:30現在

半導体関連株が軒並み安。東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>が下落し、イビデン<4062>やディスコ<6146>も値を下げている。米半導体大手のマイクロン・テクノロジー<MU>が21日に発表した決算内容が市場予想を下回ったことを受け22日の米株式市場で、エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>など半導体株が急落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%強の下落と大幅安となった。これを受け、日本の半導体関連株にも売りが膨らんでいる。

■ホンダ <7267>  3,035円  -52 円 (-1.7%)  11:30現在

ホンダ<7267>が反落している。同社は22日、埼玉製作所寄居完成車工場(埼玉県寄居町)の12月から1月上旬の生産稼働率について、約8割にとどまる見通しと発表したことが嫌気されている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響や慢性的な半導体不足、不安定な海外情勢などの複合的な要因により、部品入荷や物流に遅延が生じていることが要因。SUVの「ヴェゼル」や中型車の「シビック」、ミニバンの「ステップワゴン」などの生産に影響が出るとしている。

■藤田観光 <9722>  2,714円  -23 円 (-0.8%)  11:30現在

藤田観光<9722>は冴えない。22日取引終了後、同社の会員制リゾートクラブ事業と子会社の藤田グリーン・サービスの全株式を、投資ファンド事業を手掛けるアドミラルキャピタル(東京都千代田区)傘下の国内法人に譲渡すると発表した。譲渡に伴い、22年12月期に減損損失などで約19億円の特別損失を計上する見込みという。これを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。藤田観は会員制リゾートクラブ「ウィスタリアンライフクラブ」を運営してきたが、事業の選択と集中の一環として譲渡する。株式譲渡実行日は2023年3月1日を予定する。

■gumi <3903>  881円  +150 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率2位

gumi<3903>はカイ気配スタート。22日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>との間でそれぞれ資本・業務提携すると発表。これを好感した買いが膨らんでいる。gumiは、SBIとスクエニHDの両社それぞれとブロックチェーンゲームの開発などで協力していく。資本面では両社を引受先とする第三者割当増資を実施し、実施後のgumi株の議決権比率はSBIが22.46%、スクエニHDが3.01%となる見通し。

■助川電気工業 <7711>  1,529円  +119 円 (+8.4%)  11:30現在

助川電気工業<7711>が大幅高。政府は22日、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを検討する「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」を開き、原発の運転期間延長を認めることや次世代原発の開発を目指す方針などを決定した。2011年に発生した東京電力福島第一原発事故以降の原発政策が大きく転換することになったことから、これを受けて株式市場では原発関連に位置づけられる銘柄群を物色する動きが強まっている。助川電気のほか、木村化工機<6378>、日本ギア工業<6356>、東京エネシス<1945>などが上昇している。

■AGS <3648>  693円  +13 円 (+1.9%)  11:30現在

AGS<3648>が続伸している。22日の取引終了後、綜合警備保障<2331>との業務提携に基づき開発した自治体向け「派出システム(派出用税公金システム)」を、岡山県玉野市へサービス提供を開始したと発表しており、好材料視されている。「派出システム」は、派出窓口における現金取り扱いや納付書集計などを自動化し、派出の合理化と市民の利便性確保を同時に実現するサービス。今年9月に北海道紋別市へサービス提供の第1号として提供したのに続き、第2号案件として玉野市に提供するという。

■いい生活 <3796>  452円  +8 円 (+1.8%)  11:30現在

いい生活<3796>が続伸している。午前10時ごろ、サカイ引越センター<9039>と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視されている。今回の提携は、それぞれが提供しているサービスのノウハウを掛け合わせ、不動産管理会社が抱える業務効率化や営業力強化といった課題を解消するのが狙い。サービス面では、いい生活が提供するWeb入居申込システム「いい生活賃貸クラウド 申込受付」を通じて入居申込をした消費者の情報を、サカイ引越が提供する引越サービスと連携。これにより不動産賃貸管理会社は入居者から希望があった場合、名前や住所、連絡先といった情報を重複して入力することなく、サカイ引越に送ることが可能となり、入居申込から引越し手続きまでをウェブ上で完結できるようになるとしている。

●ストップ高銘柄

サイフューズ <4892>  1,548円  +300 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在

日鉄物産 <9810>  6,660円  +1,000 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

タツタ電線 <5809>  574円  +80 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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