新興市場銘柄ダイジェスト:海帆は大幅に7日ぶり反落、サイフューズが6日ぶり反発でストップ高
<5137> スマートドライブ 1267 +122
大幅に反発。個別の新たな材料は出ていないが、最近の新規株式公開(IPO)を物色する流れの中で見直し買いが入っているようだ。スマートドライブは15日に上場し、公開価格(1320円)を上回る1630円で初値を付けた。同日中に1725円まで上昇したが、その後は公開価格を下回る1057円まで下落しており、値頃感も買いを後押ししているとみられる。1日上場のサイフューズ<4892>、20日上場のINFORICH<9338>にも投資資金が流入している。
<3138> 富士マガ 797 +42
大幅に続伸。配当政策の基本方針を変更し、22年12月31日を基準日として配当を実施すると発表している。純利益に対して20%を目途に経営成績に応じた利益還元を継続的に行う方針に改めた。22年12月期の期末配当予想は未定(前期末は無配)で、決定次第知らせるとしている。内部留保が増加していることから、株主への利益還元として設立20周年を機に初の剰余金の配当(初配)を実施することにした。
<3133> 海帆 216 -44
大幅に7日ぶり反落。株主優待制度を一部変更し、贈呈する食事優待券を海帆の店舗に加えてフランチャイズ契約先であるファッズ(愛知県安城市)の大衆居酒屋「新時代」でも使えるようにすると発表した。ただ、海帆株は11月15日に株主優待制度の再開を開示してから今月22日に直近高値(260円)を付けるなど連騰していたため、当面の利益を確定する売りに押されているようだ。
<4575> CANBAS 1354 +104
大幅に5日ぶり反発。従業員に対するストック・オプションとして新株予約権295個(潜在株式数2万9500株)を発行すると発表している。公式SNSがストック・オプションの説明の中で、膵臓がん3次治療を対象とするCBP501の臨床第2相試験の結果について「今後進める第3相試験に向けて私たちは自信を深めている」と発言したことが手掛かりとなっているようだ。また、前日までの続落で自律反発を期待する買いも入っているとみられる。
<4892> サイフューズ 1548 +300
6日ぶり反発でストップ高。一部メディアが「日本精工<6471>は医療ベンチャーのサイフューズと連携し、再生医療分野に参入する」と報じ、買い材料視されている。報道によると、「患者の細胞を培養して生み出す3次元(3D)細胞製品に必要な設備開発などを進める」という。サイフューズはバイオ3Dプリンタで3D細胞製品を作製しており、日本精工との連携は将来の利益拡大に資するとの期待から買いが集まっているようだ。
<7373> アイドマHD 4015 +10
反発。東海東京証券がレーティング「アウトパフォーム」、目標株価6340円(22日終値は4005円)で新規にカバレッジを開始している。「営業支援サービスや人材支援サービス事業の成長を見込む」などとして、23年8月期の営業利益予想を22.00億円(会社計画は20.30億円)、24年8月期の営業利益予想を29.00億円としている。目標株価の高さが評価され、買いが入っているようだ。
《ST》