【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安を受けハイテク株を中心に売り優勢 (12月23日)
日経平均株価
始値 26207.77
高値 26291.98(12:50)
安値 26106.38(09:48)
大引け 26235.25(前日比 -272.62 、 -1.03% )
売買高 11億6344万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4922億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は272円安と反落、一時2万6100円台に下落
2.米マイクロンの決算がさえずNYダウは348ドル安の大幅下落
3.東京市場は半導体関連株などハイテク株を中心に売りに押される
4.SBGやエーザイ、ファストリといった値がさ株が売られる
5.政府による原発の活用推進期待で東電HDなどの電力株が高い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比348ドル安と3日ぶりに反落した。米景気の堅調さを示す経済指標を受け、利上げの長期化で景気が冷え込むことへの懸念から売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は反落。前日の米株式市場が下落したことが警戒され値を下げた。ただ、売り一巡後はやや下げ渋った。
前日の米株式市場では、NYダウが大幅下落。半導体大手のマイクロン・テクノロジー<MU>の決算が予想を下回ったことが嫌気され、ハイテク株全般が売られた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%超の下落となった。これを受けた、この日の東京市場も売り先行の展開。半導体関連株などに売りが膨らみ日経平均は一時、2万6100円台まで売られ下げ幅は400円を超えた。ただ、日経平均は21日まで5日続落するなど大きく値を下げていただけに、下値には値頃感からの買いが入った。今晩は米国で11月個人消費支出(PCEデフレーター)や12月ミシガン大学消費者態度指数など重要経済指標が発表されることもあり、様子見姿勢で上値は重い展開が続いた。海運株や自動車株が安く、銀行株は引き続き買われた。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が安く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>が値を下げた。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が軟調。ソフトバンクグループ<9984>やエーザイ<4523>、ファーストリテイリング<9983>といった値がさ株が売られた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、りそなホールディングス<8308>が買われ、東京海上ホールディングス<8766>やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>がしっかり。政府による原発活用の推進期待で東京電力ホールディングス<9501>や関西電力<9503>など電力株が買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東京海上 <8766>、MS&AD <8725>、武田 <4502>、三菱UFJ <8306>、ふくおかFG <8354>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、エーザイ <4523>、ファストリ <9983>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約106円。
東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)銀行業、(3)電気・ガス業、(4)その他金融業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)不動産業、(4)機械、(5)精密機器。
■個別材料株
△NESIC <1973> [東証P]
大学向け図書館システムのSaaS版を提供開始。
△ハニーズHD <2792> [東証P]
外出需要が回復し上期業績は計画上振れ。
△富士山MS <3138> [東証G]
22年12月期の配当予想を無配から未定に変更。
△gumi <3903> [東証P]
SBI <8473> [東証P]、スクエニHD <9684> [東証P]と資本・業務提携。
△サイフューズ <4892> [東証G]
「日本精工が再生医療分野参入で連携」との報道。
△エレコム <6750> [東証P]
野村證券が投資判断を格上げ。
△助川電気 <7711> [東証S]
原発政策転換で物色の動き強まる。
△三菱UFJ <8306> [東証P]
日銀マイナス金利撤廃の思惑で銀行株への買いが続く。
△コネクシオ <9422> [東証P]
ノジマが1株1911円でTOB。
原発新増設など盛り込んだ政府方針決定。
▼オプトエレ <6664> [東証S]
売上原価率上昇で22年11月期業績予想を下方修正。
▼レーザーテク <6920> [東証P]、東エレク <8035> [東証P]
米マイクロン<MU>の決算冴えず売り膨らむ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)コネクシオ <9422>、(2)gumi <3903>、(3)日鉄物産 <9810>、(4)タツタ <5809>、(5)スノーピーク <7816>、(6)関西電 <9503>、(7)エレコム <6750>、(8)ふくおかFG <8354>、(9)MS&AD <8725>、(10)東洋証券 <8614>。
値下がり率上位10傑は(1)ティーガイア <3738>、(2)SREHD <2980>、(3)ジャムコ <7408>、(4)タムロン <7740>、(5)BEENOS <3328>、(6)大阪チタ <5726>、(7)ペガサス <6262>、(8)メドレー <4480>、(9)WSCOPE <6619>、(10)クロスキャト <2307>。
【大引け】
日経平均は前日比272.62円(1.03%)安の2万6235.25円。TOPIXは前日比10.23(0.54%)安の1897.94。出来高は概算で11億6344万株。東証プライムの値上がり銘柄数は575、値下がり銘柄数は1192となった。東証マザーズ指数は707.23ポイント(14.46ポイント安)。
[2022年12月23日]
株探ニュース