【クラウドファンディング】声優のさらなる活躍を! 音響制作・キャスティングなど3事業のオブジェクト、1月6日募集開始

経済
2022年12月26日 15時30分

声優の活躍の場を広げようと、「音響制作・キャスティング事業」など3事業を行う株式会社オブジェクト(東京都中野区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは1月6日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:600万円、上限募集額:2400万円
・ 株主優待あり:「声優e-Sports部」で、通常は有料のメンバーシップ「部員」を体験、オンラインでの声優とのeスポーツ共闘
・ みなし時価総額:2億円
・ 類似上場企業:ランサーズ、MRT、キャリア、クックビズ、みらいワークス、CRGホールディングス

※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

注目が集まるIPビジネス

オブジェクトは、声の役者である声優の活躍の場を広げるため、「音響制作・キャスティング事業」「イベント事業」「コンテンツプロデュース事業」を行う企業。これまでに1000件以上の音響制作・キャスティングの取引実績があり、都心部を中心に、国内にあるほぼすべての声優事務所との取引実績があります(2022年12月時点)。

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(出典:FUNDINNO)

昨今、新型コロナウイルスの感染拡大により、「巣ごもり需要」が増加した影響で、漫画などのIPビジネスに注目が集まっていると同社は考えています。また、テレビ番組に声優が出演する機会も増え、世間一般での認知や人気も高まっていることから、アニメとそこから派生する声優を含めた関連市場の総計は3.8兆円超(2019年現在)と成長が続いているそうです。

※IP(Intellectual Property):自社が生み出した知的財産

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(出典:FUNDINNO)

現在、同社への問い合わせも多いといい、さらに広く対応するべく、2023年春ごろには「声優専門のキャスティングポータルサイト」開設を予定しています。

一方で、声優業界は既に飽和状態で、若手の声優が活躍できる場が少ないと同社は捉えています。新しく声優を起用しようとする事業者がいても、声優業界とこれまで付き合いがなく、双方の事情から協業になりづらいことも原因になっているそうです。

そこで、同社は自社コンテンツ事業も行い、国内外ともに大きく市場拡大を続けているeスポーツ市場に着目、eスポーツの応援プロジェクト「声優e-Sports部」を手がけています。また、ミニグラビアとともに声優を紹介する人気ウェブ連載「声優図鑑」、声優のグラビア写真を販売する「Dream Picutures」「声優NFT」などを展開しており、主に声優が活躍してきたアニメやゲーム業界だけにとどまらず、新しい分野との協業や、今までにないコンテンツの企画・運営にも積極的に取り組んでいます。

※NFT(Non-Fungible Token):偽造不可能なデジタルデータ

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(出典:FUNDINNO)

同社は今後、全国の酒蔵応援プロジェクト「声優のんべえ部」をスタートする予定で、声優の個性を生かした、コンテンツとしてだけではない地方創生プロジェクトとして、農作物や観光名所等のさまざまな需要を捉えたプロジェクトの横展開も構想に入れています。

また、自治体などと連携を進め、アニメ化・舞台化を見据えた自社キャラクターの制作も計画しています。ライセンスの利用によって収益を拡大させ、声優の魅力とともにさまざまな業界を盛り上げていきたい考えです。


声優業界と事業者間の溝を埋める

同社は、アニメキャラクターの声や外国映画の吹き替え、テレビ番組のナレーション等、「声」を使った仕事をする役者である「声優」は今や、憧れの職業の一つだと見ています。声だけではなく、声優本人がテレビ番組に出演する機会も増え、世間一般での認知や人気も高まっています。

声優志望の若者が数多く入ってくる一方、声優業界は既に飽和状態でもあるといい、10代の少年キャラクターの声を年配の声優が演じることもできるため、人気のあるベテラン声優に比べると、実績のない若手は活躍の場を得るのが難しいといいます。

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(出典:FUNDINNO)

志望者が増える一方、受け皿となるアニメやゲームは制作に時間がかかることで数が限られているため、声優たちが、より活躍できるフィールドを広げ、新たな活躍の場を作り出す必要があると同社は考えています。声優の武器である「声」はもちろん、役者本人の個性や特技を生かし、おのおのの魅力を存分に発揮できる場を提供したい考えです。

同社によると、従来のアニメやゲーム以外で、声優を起用したいという企業や自治体はこの10年で大幅に増加、例えば、製品のプロモーションや公共の場でのアナウンス等がこれに該当するといいます。

声優事務所をはじめとする声優業界と、新しく声優を起用しようとする事業者の間にはこれまで、ほとんど付き合いがなく、新しいビジネスを生み出す上で、関係性が構築できていないがゆえの課題が多いといいます。

声優業界はこれまで、アニメやゲーム、エンタメ業界との長期的な関係性を築いてきた半面、レギュラーで付き合いのある取引先以外からのオファーには慎重になる傾向があるといいます。コストや工数が未知数であるため、出演費が適正価格よりも多めの回答になることもあるそうです。

一方、新たに声優を起用しようとする事業者側は当然、声優業界にあまり詳しくないため、「声優の仕事」としてあまり歓迎されない内容をも含んだオファーをしてしまうこともあり、余計に溝が生まれる原因になっているといいます。

「双方の事情でコミュニケーションがうまくいかず、協業に至らないケースが多々見受けられます。ちょっとしたすれ違いで新たなビジネスの芽がつぶれてしまうのは非常にもったいないことです」(同社)

2023年に「声優キャスティングポータルサイト」リリースへ

同社は2008年創業。声優専門の音響制作・キャスティング会社として、クライアントの要望に合った声優の選定・提案から録音スタジオの手配、実際の録音作業までを一気通貫で支援しています。音響制作・キャスティングの累計取引実績は14年間で1000件を超えています(2022年12月時点)。

昨今、「新たに声優を起用したキャンペーンを行いたいが、これまで付き合いがなかったのでどうしていいか分からない」「声優事務所に打診したが、いい返事や条件をもらえなかった」「そもそも返事がなかった」という事業者が増えているといい、同社が改めて、オファー内容をヒアリングし、内容のチューニングや声優事務所との折衝を行っているそうです。

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(出典:FUNDINNO)

同社は、これまで取引がなかった事業者からのオファーでも、自社が間に入ることで声優事務所に安心してもらえる自信があるといい、実際、「オブジェクトが間に入るならば」と難しい案件を引き受けてもらったケースもあるそうです。

声優を起用したいと考える事業者の窓口として、2023年春ごろをめどに「声優専門のキャスティングポータルサイト」の開設を予定しています。声質や得意スキル、使える方言等の条件に合う声優を検索し、サンプルボイスを聞いた上で、オファーを送ることができるサイトとする方針です。

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(出典:FUNDINNO)

サイトから送られたオファーはいったん、同社で精査し、必要に応じて、オファー内容の擦り合わせや代案の提案後、事務所側につなぎます。以降はこれまでと同様、同社がクライアントと声優事務所の間に入って、最後まで、音響制作やキャスティングの支援を行います。

現状、音響スタジオや声優事務所が都市部に集中しているため、地方の事業者はオファーがしにくい面があったものの、ウェブ上に相談窓口を用意し、かつ、同社が間に入って、オンライン会議でニーズをヒアリングし、さらに、現地からも参加できるリモート収録をセッティングすることで、日本全国からのオファーにも対応しやすくなると見込んでいます。

既に声優事務所約30社から、同ポータルサイトに「参画したい」との返答があり、ローンチ時に十分な掲載人数を確保できる想定です。既存の、芸能人やインフルエンサーを対象としたキャスティングポータルサイトのシステムをOEMで提供してもらい、構築する予定です。

同社は、アニメやゲーム以外に声優が活躍できる場として、自社コンテンツのプロデュースも行っています。少ない仕事を取り合っている飽和状態を打破し、声優の個性や魅力を生かした新しい挑戦が可能な、将来性ある領域に取り組んでいきたい考えです。

同社が企画・主催する「声優図鑑」は2013年6月よりウェブメディアでスタートし、連載は300回を突破。撮りおろしのミニグラビアとインタビューで声優本人の魅力を発信する、今までになかったコンテンツで、同社からオファーをする前に、事務所から、売り出したい若手を推薦されるほどだといいます。

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(出典:FUNDINNO)

2019年10月にスタートした「声優e-Sports部」は、ゲーム好き声優29名によるeスポーツ応援プロジェクト。当初、全員でeスポーツを楽しむリアルイベントを中心に活動していましたが、コロナ禍を機にYouTubeチャンネルを開設、現在はYouTube上でのライブ配信を行いつつ、eスポーツの大会にゲスト出演するなど、リアルイベントでも活躍しているといいます。

「声優e-Sports部」は声優の趣味や特技を生かし、本当にゲームが好きなメンバーを1からオーディションで集めたのが特徴。楽しんでゲームをしている姿を発信し、ファンと一緒にゲームを楽しむことで、ゲーム会社やハードウェア・デバイスメーカーとも連携し、今後もeスポーツ業界を盛り上げることを目標としています。

14年で100件超の音響制作・キャスティング取引実績

マネタイズについては、事業者が支払う金額の約6割がキャスト費として声優事務所の収益となり、そこから、スタジオレンタル代や外注費を差し引いた約2~3割が同社の収益となります。ポータルサイトからのオファーの場合はシステム利用料を設定する予定ですが、利便性を重視し、それほど高い金額にはしない予定です。

「声優図鑑」はウェブメディア上での連載であるため、原稿料が売り上げのベースですが、連載に登場した声優を招いたリアルイベントやグラビアのアザーカットを高性能プリンターで印刷し、額装入りで販売するECサイト「Dream Pictures(ドリームピクチャーズ)」でマネタイズをしています。

「声優e-Sports部」は、YouTubeメンバーシップの収益を土台として、ゲーム会社やゲームデバイスメーカーからのPR配信案件での収益があります。eスポーツ大会等のリアルイベントに招へいされた場合、主催側が支払う金額から、出演者に渡すギャランティーを差し引いた金額が同社の収益となります。今後はリアルイベントで、ファンへ向けたグッズ販売等も検討中です。

同社は強みとして、14年で1000件超の音響制作・キャスティング取引実績と、それに伴う声優事務所との強固な信頼関係を挙げています。自社コンテンツ開発で培ったコンテンツ制作力を生かし、キャスティングだけでなくコンテンツ制作も支援できるため、メーカーやクライアントからも大きな信頼があるそうです。

また、声優の既存の活躍の場だけではなく、新しい活躍の場の開拓に注力しているのが自社の特色であり、強みだとしています。そのため、声優を起用して、今までと違うことをやろうとしている発注者からすると、話が通じやすいというメリットがあるそうです。

案件獲得については、現状、見込みのありそうな事業者に対しての直接営業がメイン。声優キャスティングポータルサイト開設後は、ウェブ上からの集客窓口が増えますが、これまで同様に直接営業も継続していきたいとしています。

営業のターゲットとしては、観光協会や地方自治体、および、つながりのある周辺自治体を想定、既に実績があることでリピートを狙うことができ、近隣自治体が声優を起用したプロジェクトを成功させていれば、新しい企画や試みのハードルも下がるのではないかと考えています。

今後の成長に向けて

(1)観光支援型プロジェクト「声優のんべえ部」を計画

同社は現在、後継者不足や売上減に悩む全国の酒蔵を盛り上げる観光支援型プロジェクト「声優のんべえ部」を計画中です。お酒が好きな声優を集め、酒蔵の近くや地方都市でリアルイベントを開催したり、声優をキャラ化したコラボ日本酒のEC販売、現地でしか入手できないデジタルコンテンツの販売等を予定しています。

声優の個性を生かしたコンテンツとしてはもちろん、インバウンドの消滅によるコロナ禍で苦境に立たされる全国の酒蔵を支援し、地方を盛り上げ、ひいては日本全国を盛り上げる地方創生プロジェクトとして育てていきたい考えです。

また、日本酒にとどまらず、ゆくゆくは農作物や観光名所等、別のテーマのプロジェクトを横展開することも構想しています。

(2)アニメ化・ゲーム化を見据え、自社キャラクタープロジェクトも

声優本人の個性を生かしたコンテンツと並行して、同社が得意とする、オリジナルキャラクターを使った新規コンテンツの立ち上げも検討中です。地方創生の文脈でさまざまな企業や官公庁、自治体と連携しつつ、自社キャラクターとして、アニメ化・ゲーム化を見据えたプロジェクトを作り上げていく構想です。プロジェクトが大きく育ったら、ライセンスアウトにより、さらなる収益拡大を図るとしています。

※ライセンスアウト:自社で取得した特許権やノウハウ等を他社に売却したり、使用を許諾したりすること

(3)将来のEXITはバイアウトを想定

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(出典:FUNDINNO)

(4)2026年に音響制作・キャスティング受注数1176件を計画

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(出典:FUNDINNO)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・ランサーズ <4484> [東証G]

・MRT <6034> [東証G]

・キャリア <6198> [東証G]

・クックビズ <6558> [東証G]

・みらいワークス <6563> [東証G]

・CRGホールディングス <7041> [東証G]

株主優待

【基準日】

毎年2月末日

【内容】

同社コンテンツ「声優e-Sports部」で、通常は有料のメンバーシップである「部員」を体験できる、オンラインでの声優とのeスポーツ共闘ができる。

15株~49株 1回体験

50株以上 2回体験

【申し込み方法】

基準日経過後、eスポーツ共闘体験を案内。その際、同社問い合わせアドレスへ、「株主優待を利用する」と知らせる。イベントは不定期開催。毎月25日に翌月以降分の受付を終了し、翌月以降~基準日の2月末までに開催する共闘に参加する。

【注意事項】

優待内容が途中で変わる場合がある。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

株式会社オブジェクト

東京都中野区弥生町四丁目2番20号

資本金:10,000,000円(2022年12月14日現在)

発行済株式総数:10,000株(同)

発行可能株式総数:10,000株

設立日:2008年11月11日

決算日:10月31日

※2023年1月14日を効力発生日として、発行可能株式総数の変更を実施しており、変更後の発行可能株式総数は50,000株となる。

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 吉村尚紀

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 1,200株

■募集株式の払込金額

1株あたり 20,000円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額600万円を以下の目的に充てる予定

プラットフォーム初期費用 100万円

マーケティング費用 200万円

求人費用 30万円

声優のんべえ部立ち上げ費用 50万円

自社コンテンツ リサーチ費用 28万円

自社コンテンツ 設定制作費用 60万円

手数料 132万円

・上限応募額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額1,800万円(目標募集額600万円と上限募集額2,400万円との差額)を以下の目的に充てる予定

キャラクター製作費 810万円

人件費 570万円

自社IP 商標申請 6万円

自社IP シナリオ制作 18万円

手数料 396万円

■投資金額のコース及び株数

100,000円コース(5株)

200,000円コース(10株)

300,000円コース(15株)

400,000円コース(20株)

500,000円コース(25株)

800,000円コース(40株)

1,000,000円コース(50株)

1,300,000円コース(65株)

1,500,000円コース(75株)

1,800,000円コース(90株)

2,000,000円コース(100株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(25株)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、2,000,000円コース(100株)を上限とする。

■申込期間

2023年1月6日~1月12日

■目標募集額

6,000,000円(上限募集額 24,000,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は19,000,000円とする。

■払込期日

2023年2月6日

■連絡先

株式会社オブジェクト

電話番号:03-5738-7593

メールアドレス:info@object-co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

業界歴14年取引実績1,000社超。声優の活躍フィールドをより広く、深く!観光協会・自治体などと連携し全国に声優を送り出す「オブジェクト」

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