話題株ピックアップ【夕刊】(3):日曹達、レナ、エディア

注目
2022年12月27日 15時19分

■日本曹達 <4041>  4,330円  +30 円 (+0.7%)  本日終値

日本曹達<4041>は4日続伸。午前10時30分ごろ、抗菌・防カビ性、活性持続性、耐熱性をあわせ持つ新規有機金属構造体材料を開発したと発表したことが好材料視された。今回開発された新材料は、優れた抗菌活性を有する亜鉛イオンと、高い防カビ活性を有する有機成分を有機金属構造体(MOF)に複合化(錯体化)することで、多くの微生物に対して効力を発揮する高機能な生理活性材料という。抗微生物成分を徐々に放出させることが可能で高い抗菌・防カビ効果を持続するとともに、高い耐熱性を示していることや、従来は有機系の抗菌・防カビ剤の適応が困難であった高温での樹脂混練が可能であることから、水回りの樹脂部材に適用することで、持続的な生理活性の発現が期待できるとしている。

■日本工営 <1954>  3,305円  +15 円 (+0.5%)  本日終値

日本工営<1954>がしっかり。午後2時ごろ、ENEOSホールディングス<5020>傘下のENEOSが静岡市清水区の製油所跡地に次世代型エネルギー供給拠点を建設するプロジェクト(清水次世代型エネルギー供給プラットフォーム建設工事)を受注したと発表しており、好材料視された。受注したのは、同プロジェクトの23年度から始まる24年度共用開始に向けた工事で、設計・調達・建設を一貫して引き受けるEPC事業として受注。メガソーラーパネルや大型蓄電池を備えた次世代型エネルギー供給プラットフォーム関連施設の建設及びエネルギーマネジメントシステムの構築に取り組むとしている。

■VTホールディングス <7593>  475円  -16 円 (-3.3%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

VTホールディングス<7593>は反落。26日の取引終了後、株主優待制度を変更し、3月末時点の株主を対象に実施しているカタログギフトの贈呈(1000株以上保有株主が対象)を廃止すると発表したことが嫌気された。なお、9月末時点の株主に対して実施ている優待券の贈呈は変更はない。また同時に、23年3月期末配当予想を11円50銭から12円に引き上げると発表した。特別配当50銭を実施する。年間配当予想は23円50銭(前期22円)となる。

■しまむら <8227>  12,580円  -370 円 (-2.9%)  本日終値  東証プライム 下落率6位

しまむら<8227>は売り優勢。同社が26日取引終了後に発表した23年2月期第3四半期(22年3~11月)決算は営業利益が前年同期比15%増の445億4700万円と2ケタ成長を達成した。新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした行動規制が緩和されたことに加え、岸田政権が打ち出した観光促進策などの効果によって外出が増え、同社の商品売り上げを後押しする形となっている。商品価格値上げや値引き販売の抑制などで利益採算も高まっている。営業利益の対通期進捗率も86%に達したが、好決算は事前に織り込みが進んでいた面もあり反応は鈍いようだ。

■象印マホービン <7965>  1,600円  -40 円 (-2.4%)  本日終値

象印マホービン<7965>が反落。26日の取引終了後に発表した22年11月期連結決算で営業利益が46億6400万円となり、会計基準の変更に伴い対前年増減率はないものの、従来予想の50億円を下回ったことに加えて、23年11月期は営業利益39億円(前期比16.4%減)と2ケタ減益を見込むことが嫌気された。既存商品の活性化や新規商品の投入を継続的に進め国内、海外ともに積極的な販売活動を行うことで、売上高は835億円(前期比1.2%増)と増収を見込むものの、原材料の高騰や円安による大幅な原価上昇などが引き続き利益を圧迫する見通しだ。同時に25年11月期に売上高900億円、営業利益72億円を目指す中期経営計画を発表した。

■セリア <2782>  2,845円  -49 円 (-1.7%)  本日終値

セリア<2782>が反落。SMBC日興証券が26日付で投資評価を「2」から「3」に引き下げたことが弱材料視されたようだ。なお、目標株価は2600円を据え置いている。同社は、10月31日に上期決算とともに23年3月期業績予想の下方修正を発表。その後、悪材料出尽くし感に加え円高転換で株価が上昇したが、同証券では原材料高、円安によるマイナス影響は23年3月期下期が最悪期も、24年3月期上期も前年比でマイナスの影響を受ける点や、脱100円でバラエティー感を出す他社に対して100円均一を死守した同社の客数が必ずしも強くない点、コスト管理力は強いものの人件費比率が14%とアパレル小売業並に高く賃金上昇影響を受けやすい点、などから株価の本格上昇には時間を要するとみている。

■レナサイエンス <4889>  390円  +80 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値

レナサイエンス<4889>はストップ高。26日の取引終了後、「腹膜透析における非侵襲的腹膜観察を可能とするディスポーザブル極細内視鏡」が薬事承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが流入した。同製品は、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を得て、東北大学、聖路加国際大学、順天堂大学、東京慈恵会医科大学を含む複数の大学との共同研究で開発したもの。径1ミリメートル程度の極細ディスポーザブル内視鏡で、腹膜透析患者において、透析液を注入するために腹膜に留置されたチューブから挿入して非侵襲的に腹腔内を観察でき、合併症などの診断が容易になるとしている。なお、23年3月期業績への影響は軽微としている。

■エディア <3935>  461円  +65 円 (+16.4%) 一時ストップ高   本日終値

エディア<3935>が大幅高。同社は26日、オリジナルNFTプロジェクト「METAIDOL」を運営するエヌエフティアーツ(東京都港区)と共同で、完全新作NFTアイドルプロジェクト「私立好ヶ丘女子高等学校 てづくりアイドル事務所」を開始したと発表。これが材料視されたようだ。このプロジェクトは、アニメーション、ゲーム、Vチューバーなど作品展開を目指すNFTによるIPクリエイションプロジェクト。NFTアート作品については、23年2月のリリースを予定しているという。

■瑞光 <6279>  740円  +99 円 (+15.4%)  本日終値

瑞光<6279>が急騰。26日の取引終了後、23年2月20日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これが好材料視された。毎年2月20日時点で1単元(100株)以上を保有している株主を対象に一律で2000円分のクオカードを贈呈するとしている。同時に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算は、売上高157億1700万円(前年同期比2.0%増)、営業利益4億8900万円(同59.8%減)となった。、国内需要の取り込みや主力市場である北米、欧州、アジアへの積極展開、大人用紙おむつの需要の高まりなどを背景に売り上げを伸ばしたが、原材料価格の高騰などが利益を圧迫した。ただ、上期に落ち込んだ生産活動が徐々に改善され、9~11月期では営業利益は前年同期比5.8倍と大幅増益となった。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高264億円(前期比12.0%増)、営業利益21億2600万円(同0.9%減)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

レナサイエンス <4889>  390円  +80 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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