来年に向けてウォール街のアナリストが選んだ5銘柄=米国株

市況
2022年12月27日 23時20分

激動の2022年も終わりに近づき、来年にも多くの不確定要素が待ち受け、世界が直面する課題はまだ終わっていない。ただ、長期的な視点に立てば、日々の変動によるノイズを排除し、強固なポートフォリオを構築することに集中できる。そのような中、来年に向けてウォール街のアナリストが選んだ5銘柄を紹介。アナリストの投資判断を中心に株式関連情報を伝えるティップ・ランクスが伝えた。

◆ノバ・メジャリング・インスツルメンツ<NVMI>

同社は半導体の計測ソリューションを手掛ける。同社製品の約70%はファウンドリー向けで、今年の半導体業界の減速の影響も大きく受けていない。

アナリストは、「同社は過去5年間、年平均成長率15-20%の利益を上げ、ウエハーファブ装置(WFE)支出の伸びを上回った」と指摘。来年前半は軟化も予想されるものの、後半には、半導体市場の回復の可能性と主要顧客である台湾のTSMCからの受注増が期待されるという。また、米国、欧州、中国が今後5年間でチップの内製を強化する際に生じる需要の道筋を考えれば、長期的見通しも明るいと指摘した。投資判断は「買い」、目標株価は100ドルとしている。

◆コストコ<COST>

アナリストは「来年後半に個人消費の傾向が改善し、これが同社の売上高の伸びの起爆剤になると見ている。また、継続的な店舗拡大と海外展開が業績を押し上げると予想している」と指摘している。また、「最近の引き際は大きな買い場と見ており、同社の忠実な顧客基盤と弾力的なビジネスモデルが引き続き成長を促すと予想している」とも言及。投資判断は「買い」、目標株価は635ドル。

◆アマゾン<AMZN>

アナリストは、急速に進むデジタル変革の中で、同社の長期的な展望に注目。eコマース、アマゾンウェブサービス(AWS)、デジタルメディア、広告、アレクサ、ロボット、AIなどの分野で同社の先にある成長の滑走路に明るい見方をしている。「目先のマクロ経済環境は厳しいものの、長引くパンデミックはデジタル変革をさらに推し進め、同社の長期的なビジネスモデルに利益をもたらす」と指摘。投資判断は「買い」、目標株価は136ドル。

◆メタ・プラットフォームズ<META>

アナリストは「今年の同社は、来年まで持ち越されそうな困難な課題に満ちた1年を終えようとしているが、長い目で見れば、デジタル広告の恒常的な成長機会から利益を得て、メタバースにおけるイノベーションを進め、同社の評価が時間と伴に大きく上昇すると予想している」と指摘。

また、「過去5年間の売上高は年率34%増、1株利益は年率32%増加させているほか、魅力的な営業利益率も生み出している。同社は長期的に市場や技術セクターに対してプレミアムで取引されるべきだと考えている。しかし、現在のマクロおよび地政学的環境が、今後数四半期の広告支出に重荷となることは警戒される」とも述べた。投資判断は「買い」、目標株価は150ドル。

◆アンバレラ<AMBA>

同社はビデオ圧縮と画像処理ソリューションの開発とマーケティングに特化。

アナリストは「同社は急速にかつ継続的に成長しているビデオ処理技術市場のリーダーだと見ている。同社の最新の案件はボッシュ・モビリティ・システムズで、同社は世界トップ3の自動車用Tier1OEMメーカーのうち2社と取引している」と指摘。また、「同社は自動車市場への野心的な願望を実現するために『CV3』をうまく位置づけている。CVおよびエッジプロセッシングの重要かつ長期的な恩恵を受ける立場にあり、特にオキュリー社の戦略的買収と相まって、同社への強気な見方を継続する」と述べている。投資判断は「買い」、目標株価は100ドル。

23日終値

ノバ<NVMI> 81.65(-0.41 -0.50%)

コストコ<COST> 462.65(+3.94 +0.86%)

アマゾン<AMZN> 85.25(+1.46 +1.74%)

メタ・プラットフォームズ<META> 118.04(+0.92 +0.79%)

アンバレラ<AMBA> 81.21(-1.39 -1.68%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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