話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本スキー、ピアラ、パチンコ関連

注目
2022年12月30日 15時21分

■日本スキー場開発 <6040>  937円  +45 円 (+5.0%)  本日終値

日本スキー場開発<6040>が上昇加速、3連騰で約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。白馬八方尾根スキー場をはじめ国内の有名スキー場を運営するが、スキーシーズンが訪れていることに加え、今年は訪日外国人需要が大きく上乗せされる。23年7月期営業利益は前期比ほぼ倍増となる5億円を見込むが、これは期初の段階で会社側はインバウンド効果を織り込んでいない。したがって、「業績予想は現状から大幅に上振れする公算が大きい」(中堅証券アナリスト)という指摘がある。日本の雪質は水分の少ないサラサラとしたパウダースノーが最大の特長で、冬場に日本を訪れる訪日客の目当ての一つともなっており、同社にとって商機拡大につながる。

■ピアラ <7044>  551円  +26 円 (+5.0%)  本日終値

ピアラ<7044>が反発。29日の取引終了後、効果を数値化しにくいトップファネル(消費者の購買プロセスの最初期ステージ)やミドルファネル(購買プロセルの中間点)の効果測定を可能にしたツール「PIALA Intelligence」を開発し、有料版の提供を来年1月からテスト的に開始すると発表しており、好材料視された。同ツールは、数値化しにくいトップファネルや、ミドルファネルのマーケティング施策の直接的な効果を測定できるほか、取り組みを行ったことで変化しプラスに働いた間接的な効果や、施策後の売り上げへの影響といった間接的なデータも可視化できるツール。ピアラにPOSデータを含めたさまざまなデータをそのまま預けるだけで、管理画面であらゆるデータの分析・一元化が可能になるとしている。

■ゲンダイエージェンシー <2411>  371円  +16 円 (+4.5%)  本日終値

パチンコ店の広告取り扱いトップのゲンダイエージェンシー<2411>が一時6.5%高の378円まで買われる人気となったほか、円谷フィールズホールディングス<2767>、ユークス<4334>、SANKYO<6417>、マースグループホールディングス<6419>、マミヤ・オーピー<7991>などパチンコ関連株が軒並み高に買われた。今年11月21日からメダルを使わないスマートパチスロ(スマスロ)が導入されたが、新機種への入れ替えが急速に進んでおり、遊技機メーカーや宣伝などを手掛ける周辺企業に恩恵が及んでいる。更に来年3月には出玉に触ることがなくなるスマートパチンコ(スマパチ)が導入される見通しで、関連企業にとっては追い風が一段と強まることになる。関連株は既に大きく動意している銘柄が多いが、そのなか株価低位で出遅れ感があったゲンダイにもにわかに投資資金の流入が加速した。きょうは9月21日につけた年初来高値365円を大陽線で上抜けており、時価は20年3月以来約2年9カ月ぶりの高値圏に浮上している。

■細谷火工 <4274>  1,665円  +68 円 (+4.3%)  本日終値

細谷火工<4274>が高い。大納会となるこの日、2023年も防衛が投資家の関心を寄せるテーマとなるとの見方が強まっており、中小型の防衛関連株を物色する動きがみられている。また、30日に読売新聞電子版が「政府は、衰退傾向にある防衛産業を包括的に財政支援し、それでも事業継続が困難な場合は工場などの製造施設を国有化できる仕組みを創設する方針を固めた」と報じた。政府の防衛力強化に向けた姿勢が改めて意識されたことも、物色意欲の高まりに寄与したとみられている。関連銘柄ではこのほか、石川製作所<6208>や豊和工業<6203>、理経<8226>などが堅調に推移している。

■エスケイジャパン <7608>  626円  +23 円 (+3.8%)  本日終値

エスケイジャパン<7608>は大幅高。クレーンゲームなどアニューズメント施設で使われる景品の企画販売を手掛ける。訪日外国人の増勢が顕著となるなか、アミューズメント施設にも恩恵が及んでいる。同社の23年2月期業績は営業利益が前期比10%増の5億円を見込むが上振れ観測が強い。更に24年2月期もインバウンド特需を取り込み、同社が手掛ける「サラブレッドコレクション」などのぬいぐるみをはじめ追い風が期待されており、2ケタの利益成長トレンドが維持されそうだ。このほか、カプセルトイへの展開でも注目されている。株式需給面では時価総額が50億円台と小型で株価も600円台と値ごろ感があるうえ、信用買い残が30万株強と低水準で足が軽い。

■トレードワークス <3997>  1,088円  +36 円 (+3.4%)  本日終値

トレードワークス<3997>は反発。東京証券取引所が29日の取引終了後、同社株を30日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も30日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■Aiming <3911>  403円  +12 円 (+3.1%)  本日終値

Aiming<3911>は大幅高。同社はきょう、バトルアクションRPG「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル」(ダンクロ)の公式サイトなどを公開したと発表。ダンクロは、シリーズ最新作のバトルアクションRPGで、アニメのような3Dグラフィックで描くキャラクターたちとともに物語や名バトルを追体験できるゲーム。配信開始は23年春を予定している。

■キャンバス <4575>  1,168円  +28 円 (+2.5%)  本日終値

キャンバス<4575>は反発。29日の取引終了後、米国で進めている膵臓がん3次治療を対象とした「CBP501」臨床第2相試験(ステージ1での早期終了を決定済み)のすべての投与群で所定の投与が完了したことを確認したと発表。今後、患者の経過観察などを進めた後に第2相試験を終了し、第3相試験を早期に開始することを目指す。同社は、患者への投与と観察をもって第2相試験を早期終了させる方針を既に11月に明らかにしている。

■ウチヤマHD <6059>  268円  +3 円 (+1.1%)  本日終値

ウチヤマホールディングス<6059>が4日続伸。正午ごろ子会社さわやか倶楽部が、障がい児通所支援事業所「さわやか愛の家きくち館」(熊本県菊池市)放課後等デイサービス定員10人を開設すると発表しており、好材料視された。23年1月1日に開設する予定で、同事業所の開所によりグループの介護事業の拠点数及び事業所数は121施設198事業所となり、障害福祉事業所としては27事業所となる。

■ファマライズ <2796>  647円  +5 円 (+0.8%)  本日終値

ファーマライズホールディングス<2796>は朝安後プラスに転じた。29日取引終了後、23年5月期の連結業績の下方修正を発表。最終利益の見通しは従来の5億4300万円から3億9700万円(前期比11.3%減)に引き下げた。増益予想から一転、減益の計画となったことを嫌気した売りが先行し、株価は連日で年初来安値を更新したものの、売り一巡後は今後の株価反発を見込んだ買いが入ったようだ。上期(6~11月)において、販管費が想定を上回ったほか、ドラッグストア部門での売上高が計画に対し未達となったことなどが響く。本社関連事務所で定期賃貸借契約を解約し特別損失を計上したことも業績予想に反映した。あわせて発表した23年5月期第2四半期累計(6~11月)の決算は、売上高が前年同期比で微減の257億4500万円、最終利益が前年同期比71.0%減の7200万円だった。ともに計画を下回って着地した。

●ストップ高銘柄

monoAI <5240>  1,077円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

ホープ <6195>  389円  -80 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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