概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は3日続伸、中ロ首脳の対話が好感
【ブラジル】ボベスパ指数 104165.74 -2.08%
3日のブラジル株式市場は3日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比2210.28ポイント安(-2.08%)の104165.74で取引を終了した。106683.69から103,852.27まで下落した。
小幅高で寄り付いた後は下げ幅をじりじりと拡大させた。通貨レアル安の進行がブラジル株の売り圧力を高めた。また、米ハイテク株の下落も投資家の不安心理を強めた。このほか、原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かりとなった。
【ロシア】MICEX指数 2172.68 +0.86%
年明け初商い3日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比18.56ポイント高(+0.86%)の2172.68で取引を終了した。2157.18から2174.23まで上昇した。
買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。中ロ首脳の対話が好感され、資源セクターを中心に買いが広がった。ロシアは今後も中国のエネルギー供給主要国であるとの位置付けは確定された。また、通貨ルーブル高の進行も支援材料。一方、米ハイテク株安など不安定な外部環境が指数の上値を抑えた。
【インド】SENSEX指数 61294.20 +0.21%
3日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比126.41ポイント高(+0.21%)の61294.20、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同35.10ポイント高(+0.19%)の18232.55で取引を終えた。
中盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は再び買い戻された。2023年度の予算に対する期待が高まっていることが支援材料。なお、23年度の予算は2月1日に発表される予定だ。また、電気自動車(EV)の販売が好調に進んでいることも同セクターの物色手掛かりとなった。2022年のEV販売台数は百万台に突入したと報告されている。
【中国本土】上海総合指数 3116.51 +0.88%
年明け初商い3日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比27.25ポイント高(+0.88%)の3116.51ポイントと続伸した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が大幅に下振れたことを受け、「当局は景気テコ入れスタンスを強める」との見方が広がった。人民元高の動きもプラス。3日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が元高基調を強め、昨年8月の水準で推移している。人民元国際化の思惑が高まった。中国人民銀行(中央銀行)は12月30日、人民元の為替取引の時間を1月3日から延長すると発表。人民銀は声明文で、アジア、欧州、北米市場の取引時間帯をより多くカバーすることで、人民元建て資産の魅力を高める狙いと説明した。景況感悪化を嫌気した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は程なくプラスに転じている。
《NH》