株価指数先物【寄り前コメント】 ハイテク株の買い戻しでNTショートの巻き戻しが優勢か

市況
2023年1月5日 8時09分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 25830 +220 (+0.85%)

TOPIX先物 1872.5 +11.5 (+0.61%)

シカゴ日経平均先物 25825 +215

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

4日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。中国経済活動の正常化への期待から買い優勢の展開。また、中国が自国の半導体業界への補助金を抑えるとの一部報道を受け、競争激化による採算悪化への懸念が後退したとして、マイクロン・テクノロジー<MU>など半導体関連銘柄が買われたことも相場を支えた。午後に発表された昨年12月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、金融引き締めの継続方針が改めて確認されたとして一時下落に転じる場面も見られたが、終盤にかけて買い戻された。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、消費者サービスが上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、ヘルスケア機器・サービス、食品・飲料・タバコが下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比215円高の2万5825円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比20円高の2万5630円で始まり、直後に付けた2万5620円を安値に2万5620円~2万5720円辺りでのレンジを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上放れると、一時2万5900円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は2万5750円~2万5900円辺りでの推移が続き、2万5830円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。テクニカル面では昨年10月3日につけた安値2万5530円とのダブルボトム形成からのリバウンドが意識されてくるところであろう。ただし、ボリンジャーバンドの-2σの切り下がりに沿った調整を継続しており、上値は5日移動平均線に抑えられている。5日線は2万5930円辺りまで切り下がっており、まずは同線を突破できるかを見極めたい。

また、為替市場では円相場が1ドル=132円50銭台で推移しており、前日から2円程度、円安に振れている。SOX指数が2.7%超の上昇を見せたことで、足もとで調整が続いていた値がさハイテク株には自律反発を狙った資金流入が見込まれる。そのため、朝方はNTショートの巻き戻しが優勢になりやすいだろう。ただし、日経225先物の戻りが限られるようだと、オプション権利行使価格の2万5500円~2万6000円のレンジからは脱せず、次第に戻り待ちのNTショートに向かう可能性がありそうだ。

なお、VIX指数は22.01に低下した。引き続き5日、25日線水準での推移であるが、緩やかながら下値を切り上げるトレンドを形成している。そのため、ボトム水準ではあるものの、75日線が位置する25.55辺りを今後試してくる可能性は想定しておきたい。

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