コナグラ・ブランズが決算受け上昇 粗利益率が改善=米国株個別

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2023年1月6日 3時46分

加工食品のコナグラ・ブランズ<CAG>が上昇。取引開始前に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の売上高および1株利益の見通しも予想を上回っている。価格上昇に加え、サービスレベルや生産性向上が寄与した。

値上げが買い物客の商品購入意欲にさほど影響を与えておらず、収益見通しを上方修正したとしている。コノリーCEOは「冷蔵・冷凍食品、およびフードサービス分野で特に需要が好調に推移している。1月はまだ値上げが続くだろうが、インフレが落ち着き始めたおかげで、広範囲ではなく局所的な値上げに留めることができるだろう」と述べた。「サプライチェーン問題は改善されつつあり、今後6カ月間は継続的な進展が見込まれる。商品価格の上昇も緩やかになると見ている」とも語った。

アナリストは、粗利益率が前年比3.10%ポイント上昇し28.2%となった点を強調。どの程度持続可能か見極める必要はあるが、少なくとも価格設定がコストインフレに追いつくようになれば、業界では売上高の増加が続くだけでなく、利益率も大幅に回復し、1株利益のアップサイドにつながるという考えが定着するものと思われる。今回の結果は同業他社の株価パフォーマンスにも好影響を与えると期待されると指摘した。

(9-11月・第2四半期)

・1株利益(調整後):0.81ドル(予想:0.66ドル)

・売上高:33.1億ドル(予想:32.8億ドル)

グロッサリー&スナック:13.5億ドル(予想:13.7億ドル)

冷蔵・冷凍食品:14.2億ドル(予想:13.6億ドル)

フードサービス:2.83億ドル(予想:2.75億ドル)

海外:2.59億ドル(予想:2.58億ドル)

・粗利益率(調整後):28.2%(予想:25.2%)

・既存事業売上高:8.6%(予想:7.6%)

・営業利益率(調整後):17%(予想:14.7%)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):2.60~2.70ドル(予想:2.47ドル)

・既存事業売上高:7~8%(予想:5.7%)

・営業利益率(調整後):15.3~15.6%(従来:約15%)

(NY時間13:36)

コナグラ・ブランズ<CAG> 39.67(+1.02 +2.63%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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