前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きに期待~

市況
2023年1月10日 8時31分

10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きに期待

■良品計画、1Q営業利益 54.9%減 50.21億円

■前場の注目材料:宝HD、米の日本食材卸2社買収、中西部・南部の州をカバー

■ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きに期待

10日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが112ドル安だった一方で、ナスダックは66ポイント高だった。雇用統計やISM非製造業景気指数を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが一段と減速するとの見方から買い先行で始まった。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が依然、ピーク金利5%以上の必要性を主張したため、目先の利益を確定させる動きとなった。パウエルFRB議長の講演や消費者物価指数(CPI)を控えていることも利食いに向かわせたようだ。シカゴ日経225先物は大阪比265円高の26195円。円相場は1ドル131円90銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで上値を抑えられていた5日線を明確に上放れてきた。年初の下落でつけた25570円と10月安値とのダブルボトム形成からのリバウンドによって26000円を上放れてきたことから、26000円~26500円辺りでのレンジ推移が意識されてきそうだ。まずは買い一巡後の底堅さを見極めることになろうが、26000円水準での底堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーを狙ったリバウンドの動きが強まる可能性も期待されそうだ。

26500円辺りが意識されてくるようだと、昨年12月20日の日銀の金融政策決定会合後の急落部分を埋めてくる動きなども意識されてくる可能性があるため、相対的に弱い動きが目立っていたハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きが入りやすいだろう。NT倍率は年初に大きく低下した後はNTショートの巻き戻しの動きにより、リバウンドの動きを見せてきている。米国においてもディフェンシブ株には利益確定売りが見られる一方で、大型テック株の一角や半導体株などには買戻しとみられる動きだった。そのため、日経平均型優位のリバランスとなろう。

物色としてはインデックスに絡んだ商いのほかは、米CPIの発表を控えていることもあり、こう着感が強まってくる局面においては、中小型株での短期的な値幅取り狙いの商いになりそうだ。また、直近IPO銘柄を見直す動きも見られており、足もとで調整一巡感のほか、強いトレンドを形成している銘柄などには個人の資金が向かいやすいと考えられる。

■良品計画、1Q営業利益 54.9%減 50.21億円

良品計画<7453>が発表した2023年8月期1Q業績は、営業収益が前年同期比11.4%増の1369.48億円、営業利益は同54.9%減の50.21億円だった。国内事業における既存店売上は生活雑貨の販売不振が響き、前年実績を下回ったものの、出店が順調に進んだことにより、営業収益は増収となった。利益面は原材料の高騰、急激な円安に伴う仕入れ価格の上昇が影響した。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(25973.85、+153.05)

・ナスダック総合指数は上昇(10635.65、+66.36)

・シカゴ日経先物は上昇(26195、大阪比+265)

・SOX指数は上昇(2686.75、+50.65)

・米原油先物は上昇(74.63、+0.86)

・米長期金利は低下

・米国景気は拡大

・日銀は金融緩和を継続

・コロナ後の人流再開

・宝HD<2531>米の日本食材卸2社買収、中西部・南部の州をカバー

・IHI<7013>AIで通関手続き簡素化、コンテナ船到着も予測

・ソニーG<6758>「PS5」の累計販売、3000万台突破

・伊藤忠<8001>家庭用蓄電池を遠隔制御、太陽光の優先使用を実証

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 12月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+3.8%)

・08:30 11月家計支出(前年比予想:+0.5%、10月:+1.2%)

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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