株価指数先物【引け後コメント】 短期的にはNTロングでのスプレッド狙いが優位に
大阪3月限
日経225先物 26160 +230 (+0.88%)
TOPIX先物 1879.5 +7.5 (+0.40%)
日経225先物(3月限)は前日比230円高の2万6160円で取引を終了。寄り付きは2万6200円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6195円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後に2万6290円まで買われた後は、次第にこう着感が強まり、2万6120円~2万6220円辺りのレンジで推移。前場終盤にかけては一時2万6080円まで上げ幅を縮めたが、ショートを仕掛けてくる動きはなかった。後場は2万6100円~2万6150円の狭いレンジながら底堅さが意識される展開だった。
日経225先物は買い一巡後に上げ幅は縮めたが、2万6070円辺りに位置していたボリンジャーバンドの-1σを上回って推移。-1σは切り下がりを見せているため、ナイトセッションでは2万6020円辺りまで低下してくる。2万6000円を上回って推移するようだと、2万6000円を支持線とした、2万6500円とのレンジ推移が意識されてくるだろう。
なお、本日はスウェーデン中銀主催の国際シンポジウムが開かれ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が討論会に参加する。パウエル議長発言を受けた市場反応を見極めたいところであり、ポジションを大きく傾けているとは考えづらい。12日にFRBがインフレ指標として特に動向を注視している12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、リバランスに伴う商いが中心とみられる。
NT倍率は先物中心限月で13.91倍だった。12月の日銀の金融政策決定会合で金融政策の修正を決めたことをきっかけに、NT倍率は14.20倍水準から大きく低下してきた。1月4日に付けた13.72倍でいったんボトムを形成した格好であり、25日移動平均線が位置する14.00倍台辺りまでのリバウンドが意識されやすい。そのため、NTショートの巻き戻しを狙った動きのなか、短期的にはNTロングでのスプレッド狙いが優位になりそうだ。
手口面では、日経225先物はモルガンSが910枚、フィリップが330枚、ドイツが300枚、ソジェンが290枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1190枚、大和が350枚、野村が350枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが1140枚、バークレイズが1100枚、ABNアムロが470枚、JPモルガンが460枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1670枚、BNPパリバが940枚、野村が400枚程度の買い越しだった。
株探ニュース