話題株ピックアップ【昼刊】:アズーム、富士通ゼ、安川電
■アズーム <3496> 5,340円 +410 円 (+8.3%) 11:30現在
アズーム<3496>が急伸した。10日取引時間終了後、米ゴールドマン・サックス証券によるアズーム株の保有比率が5%を超えたことが明らかになり、材料視されたようだ。10日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、同証券と共同保有者の保有割合は5.12%となった。報告義務発生日は2022年12月30日。
■富士通ゼネラル <6755> 3,330円 +255 円 (+8.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
富士通ゼネラル<6755>が急騰した。富士通<6702>の時田隆仁社長によるインタビューが一部で伝わった。このなかで、同社が保有する富士通ゼの全株式を早期に売却したい考えを強調したと報じられた。これを思惑視した買いが集まったようだ。富士通もしっかり。報道によると、時田社長は非中核事業と位置付ける富士通ゼ株の売却について、具体的な交渉状況についての言及は避けた一方、「中途半端なことはしない」などと述べたという。
■ソフトクリエ <3371> 3,255円 +230 円 (+7.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
ソフトクリエイトホールディングス<3371>が大幅反発。10日取引終了後に株式分割を発表。株式の流動性向上を期待した投資家の買いが集まったようだ。同社は2023年3月31日を基準日に、4月1日付で普通株式1株を2株とする株式分割を実施する。また同社は株主が優待権利を獲得しやすくなるよう、株主優待制度において所有株式数にあわせて贈呈するQUOカードの金額を一部見直す。新優待制度は23年9月30日現在の株主名簿に記載された株主から実施する。
■安川電機 <6506> 4,490円 +255 円 (+6.0%) 11:30現在
安川電機<6506>が続急伸した。10日取引終了後、23年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比14.0%増の4075億2000万円、最終利益は同20.8%増の371億8900万円だった。大幅な増益となったことを評価した買いが集まったようだ。ロボット部門では自動車やリチウムイオン電池関連メーカーによる設備投資の拡大が追い風となったほか、半導体向けも日本や韓国などで堅調に推移した。一方、通期の業績予想は据え置いた。業績予想の前提となる為替レートは一部見直し、1ドル=130円(従来は140円)、1人民元=19円(同20円)に修正した。
■日本製鉄 <5401> 2,447.5円 +79.5 円 (+3.4%) 11:30現在
日本製鉄<5401>が4連騰で新値街道を走っている。同社株を筆頭に鉄鋼セクターは今年に入ってから戻り足が顕著だ。経済減速が鮮明化している中国も政府による経済対策期待にすり替わり、鉄鋼セクターへの投資資金流入を促す状況にある。また、一部で報じられた建設資材の値決め期間短縮など、原料コストの上昇を製品価格に転嫁する動きが活発化しており、収益性の向上を評価する買いも誘導している。市場では「金利上昇局面でバリュー株が見直される流れにあるが、鉄鋼株はPERやPBRが割安な銘柄が多く、株主還元にも積極的で買いやすさがある」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。業界最大手である日本製鉄の場合、PER3倍台、PBR0.5倍台と割安感が際立つほか、配当利回り7.4%前後(前期実績ベース)と非常に高く、シンボルストック的な位置付けで上値追い基調を強めている。
■ローソン <2651> 5,060円 +105 円 (+2.1%) 11:30現在
ローソン<2651>が8日ぶりに反発。昨年末から調整色の強い足を示していたが満を持して切り返しに転じている。同社が10日取引終了後に発表した22年3~11月期の決算は営業利益が前年同期比17%増の451億5400万円と2ケタ伸長を達成した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が一巡し、経済再開に伴う人流の復活で国内コンビニ事業が好調で全体業績を牽引した。海外コンビニ事業は中国のゼロコロナ政策による都市封鎖の影響で不振だったが、国内の好調でカバーする格好となった。特に9~11月期だけでみると営業利益の伸び率は前年同期比35%増と高水準で、足もとでの業績の高変化が好感されている。
■日経レバ <1570> 13,085円 +270 円 (+2.1%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は4連騰でフシ目の1万3000円台を回復。日経レバの1万3000円台回復は昨年12月27日以来となる。日経平均株価に連動する形で組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると信用枠を活用した個人投資家の短期売買が活発化する傾向が強い。ところが、前日からレバレッジ型ETFの委託保証金率が引き上げられたことで、個人投資家の参戦意欲に影響が出ているもよう。きょうも売買代金は伸び悩んでおり、午前9時20分現在で売買代金首位のレーザーテック<6920>の半分以下にとどまっている。
■クリエイトS <3148> 3,230円 +25 円 (+0.8%) 11:30現在
クリエイトSDホールディングス<3148>は3日続伸。10日の取引終了後、23年5月期の連結業績予想について、売上高を3713億円から3768億円(前期比7.4%増)へ、営業利益を169億7000万円から189億5000万円(同4.3%増)へ、純利益を114億4000万円から127億円(同0.8%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、新型コロナウイルスの流行による感染対策商品、抗原検査キットや総合感冒薬などの需要増に加えて、生活必需品を始めとしたEDLP(エブリデーロープライス)施策が奏功し、物販売上高が大幅に伸長したことが要因。また、人時コントロールによる人件費の増加抑制などに努めたことも寄与するとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高1873億9200万円(前年同期比7.8%増)、営業利益92億3500万円(同4.4%増)、純利益64億1200万円(同4.0%増)だった。
■トヨタ自動車 <7203> 1,836.5円 +9.5 円 (+0.5%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>は強弱観が対立し、前日終値近辺で売り物をこなす展開となっている。昨年10月後半を境に外国為替市場で急速にドル安・円高が進行、今年に入って1ドル130円を下回る場面もあるなど、輸出採算悪化に対する警戒感がくすぶっている。同社の今期想定為替レートは1ドル=135円で実勢よりも4円程度円安に設定されていることで業績への影響が予想される。また、同社が直近発表した中国での2022年の新車販売台数は21年比で0.2%減と10年ぶりに前年実績を下回った。中国経済の減速に加え、コロナ禍でのサプライチェーン問題などによる生産調整の影響が改めて意識され、上値を押さえる要因となっているようだ。
■キユーピー <2809> 2,171円 -163 円 (-7.0%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
キユーピー<2809>が急落している。10日取引終了後、22年11月期の連結決算発表にあわせ、23年11月期の最終利益が前期比18.9%減の130億円となる見通しを示した。大幅な減益見通しとなったことを嫌気した売りが膨らんだようだ。主原料やエネルギー価格などの高騰が利益を押し下げる。一方、売上高は同5.5%増の4540億円を計画する。海外向けや市販用の売上高が伸長する見込み。業績予想の前提となる為替レートは期中平均で1ドル=135円、1人民元=20円に設定した。年間配当予想は前期比3円増配の50円とする。
■クラウディア <3607> 395円 +80 円 (+25.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
クラウディアホールディングス<3607>はストップ高カイ気配。10日の取引終了後に23年8月期第1四半期(9~11月)の決算を発表し、営業利益が前年同期比3.7倍の8億1000万円と大幅増益で着地した。通期計画の4億円を大きく上回ったことから、これを好感した買いが膨らんでいる。売上高は同42.8%増の35億3800万円だった。コロナ禍から経済活動が徐々に正常化するなか、最終消費者の挙式意欲の回復を追い風に業績を大きく伸ばした。なお、通期見通しは据え置いた。
■石垣食品 <2901> 156円 +15 円 (+10.6%) 11:30現在
石垣食品<2901>が大幅高となっている。同社は10日取引終了後、越境ECによる化粧品OEM事業の売上高が2億円を突破したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は23年3月期第1四半期(22年4~6月)から、主に越境EC販売による化粧品OEM事業を新たに開始。第3四半期に売上高が累計2億円を突破し、第3四半期中には3億円を突破する見込みだとしている。
■T・SCAT <3974> 433円 +34 円 (+8.5%) 11:30現在
ティビィシィ・スキヤツト<3974>は急伸となっている。10日の取引終了後、上限を145万株(発行済み株数の35.05%)、または5億7855万円とする自社株を、11日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好材料視されている。筆頭株主のティビィシィ学院から、保有する同社株の全部について売却の選択肢を模索する意向表明を受け、同株の自己株式取得により市場への影響を回避することに加えて、資本効率の向上にも資するものと判断したためという。
■三光合成 <7888> 459円 +35 円 (+8.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
三光合成<7888>が大幅に4日続伸した。10日取引終了後に発表した23年5月期第2四半期累計(6~11月)の連結決算は、最終利益が前年同期比2.2倍の13億4500万円だった。大幅増益での着地となったことに加え、通期の計画に対する進捗率は約71%に上り、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。売上高は同32.0%増の385億1800万円だった。車両用内外装部品の売り上げが国内外で大きく伸長したほか、家電部品なども堅調に推移した。
■データアプリ <3848> 1,899円 +126 円 (+7.1%) 11:30現在
データ・アプリケーション<3848>はカイ気配スタートで水準を切り上げている。10日の取引終了後に株式分割の実施と株主優待制度の導入を発表しており、これを好感した買いが集まっている。株式分割は、1月31日を基準日として1株を2株に分割する。株主優待制度については毎年3月末時点で1単元(100株)以上保有している株主を対象に、株主限定の特設ウェブサイトで使用できるポイントを付与する。長期保有特典として、保有年数に応じた追加ポイントも付与する。
●ストップ高銘柄
アルファクス <3814> 360円 +80 円 (+28.6%) ストップ高 11:30現在
BTM <5247> 3,165円 +500 円 (+18.8%) ストップ高 11:30現在
INFORICH <9338> 10,840円 +1,500 円 (+16.1%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース