話題株ピックアップ【夕刊】(3):キユーピー、コジマ、JAL
■キユーピー <2809> 2,163円 -171 円 (-7.3%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
キユーピー<2809>が急落。10日取引終了後、22年11月期の連結決算発表にあわせ、23年11月期の最終利益が前期比18.9%減の130億円となる見通しを示した。大幅な減益見通しとなったことを嫌気した売りが膨らんだようだ。主原料やエネルギー価格などの高騰が利益を押し下げる。一方、売上高は同5.5%増の4540億円を計画する。海外向けや市販用の売上高が伸長する見込み。業績予想の前提となる為替レートは期中平均で1ドル=135円、1人民元=20円に設定した。年間配当予想は前期比3円増配の50円とする。
■コジマ <7513> 549円 -16 円 (-2.8%) 本日終値
コジマ<7513>が5日続落。10日の取引終了後に23年8月期第1四半期(9~11月)の決算を発表。営業利益が前年同期比72.6%減の3億5900万円と大幅減益で着地したことが嫌気された。売上原価や販管費が増加したことが響いた。売上高は同2.1%増の636億3200万円だった。なお、通期の増収営業増益見通しは据え置いている。
■日本航空 <9201> 2,592円 -51 円 (-1.9%) 本日終値
日本航空<9201>とANAホールディングス<9202>が逆行安。中国当局が日本人に対するビザの発給を一時的に停止したと発表した。これを受け、ビジネスなどによる旅客需要への影響を懸念した売りが優勢となったようだ。中国当局の決定は、日本政府が中国本土からの入国者に対する水際措置を強化したことへの対抗措置とみられている。東証の業種別指数で空運業は下落率でトップとなっている。
■クラウディア <3607> 395円 +80 円 (+25.4%) ストップ高 本日終値
クラウディアホールディングス<3607>は急騰。10日の取引終了後に23年8月期第1四半期(9~11月)の決算を発表し、営業利益が前年同期比3.7倍の8億1000万円と大幅増益で着地した。通期計画の4億円を大きく上回ったことから、これを好感した買いが膨らんだ。売上高は同42.8%増の35億3800万円だった。コロナ禍から経済活動が徐々に正常化するなか、最終消費者の挙式意欲の回復を追い風に業績を大きく伸ばした。なお、通期見通しは据え置いた。
■エヌジェイ <9421> 603円 +100 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
エヌジェイホールディングス<9421>がストップ高。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスがこの日、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの新作スマートフォンタイトルの発表会を18日に開催することを明らかにした。過去に「星のドラゴンクエスト」の開発実績を持つ子会社を抱えるエヌジェイに対しては、今回の発表会を控え、思惑買いが入ったようだ。
■T・SCAT <3974> 455円 +56 円 (+14.0%) 本日終値
ティビィシィ・スキヤツト<3974>は急伸。10日の取引終了後、上限を145万株(発行済み株数の35.05%)、または5億7855万円とする自社株を、11日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好材料視された。筆頭株主のティビィシィ学院から、保有する同社株の全部について売却の選択肢を模索する意向表明を受け、同株の自己株式取得により市場への影響を回避することに加えて、資本効率の向上にも資するものと判断したためという。
■三光合成 <7888> 480円 +56 円 (+13.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
三光合成<7888>が大幅に4日続伸した。10日取引終了後に発表した23年5月期第2四半期累計(6~11月)の連結決算は、最終利益が前年同期比2.2倍の13億4500万円だった。大幅増益での着地となったことに加え、通期の計画に対する進捗率は約71%に上り、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。売上高は同32.0%増の385億1800万円だった。車両用内外装部品の売り上げが国内外で大きく伸長したほか、家電部品なども堅調に推移した。
■サスメド <4263> 1,388円 +122 円 (+9.6%) 本日終値
サスメド<4263>が後場に入り上げ足を加速してきた。同社は疾病に対応した治療やリハビリなどに関するスマートフォン向けアプリの開発を手掛けている。昨年、不眠治療用アプリで医療機器製造販売申請を行い、これを材料に株価が急騰した経緯がある。承認後にいったん材料出尽くし感から利食い急ぎの動きが顕在化し、株価は急反落を余儀なくされたが、昨年末の時点で底が入り、年明けから再び投資資金の攻勢が観測されている。直近ではりそなアセットマネジメントが5%の大株主に浮上したことが判明しており、これは投資一任契約もしくは投資信託の買いが反映されたもので思惑を呼んでいる。
■石垣食品 <2901> 151円 +10 円 (+7.1%) 本日終値
石垣食品<2901>が大幅高。同社は10日取引終了後、越境ECによる化粧品OEM事業の売上高が2億円を突破したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。同社は23年3月期第1四半期(22年4~6月)から、主に越境EC販売による化粧品OEM事業を新たに開始。第3四半期に売上高が累計2億円を突破し、第3四半期中には3億円を突破する見込みだとしている。
■フォースタートアップス <7089> 2,307円 +152 円 (+7.1%) 本日終値
フォースタートアップス<7089>は上げ幅を拡大した。午前9時30分、子会社のフォースタートアップスキャピタルが、医療関連サービスの開発・提供を手掛けるカケハシ(東京都中央区)に出資したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。同社とは2017年から人材支援を中核とした成長支援の取り組みを開始。フォースタは経営企画など成長のキーパーソンとなるポジションにおいて、支援を行ってきたという。
●ストップ高銘柄
日医工 <4541> 94円 +30 円 (+46.9%) ストップ高 本日終値
アルファクス <3814> 360円 +80 円 (+28.6%) ストップ高 本日終値
BTM <5247> 3,165円 +500 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
INFORICH <9338> 10,840円 +1,500 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース