株価指数先物【引け後コメント】 2万6500円回復で短期達成感、リバランスのなかでNTショートに振れやすい
大阪3月限
日経225先物 26370 -40 (-0.15%)
TOPIX先物 1905.5 +6.5 (+0.34%)
日経225先物(3月限)は、前日比40円安の2万6370円で取引を終了。寄り付きは2万6500円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6525円)にサヤ寄せする形で、買いが先行した。ただし、節目の2万6500円回復で短期達成感も意識されやすく、直後につけた2万6510円を高値に、持ち高調整の売りが優勢となった。前場半ばに2万6340円まで下落する場面も見られ、前場終盤にかけては持ち直す動きとなったが、後場は2万6370円~2万6450円辺りで推移するなか、小幅ながらマイナス圏で取引を終えた。
日経225先物は、米国で12月消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなか、節目の2万6500円回復で、いったんはポジションをクローズさせる動きが優勢となったようだ。また、日銀が来週の政策決定会合で、大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検すると報じられている。さらなる政策修正が警戒されるなか、円相場が1ドル=131円半ばと朝方から円高に振れて推移していたこともクローズに向かわせたようだ。
そのため、買い一巡後はリバランスの動きが中心となるなか、NT倍率は先物中心限月で13.83倍に低下した。これによりボリンジャーバンドの-1σ水準まで調整してきたため、米CPIの発表を受けた米長期金利や円相場の反応次第の面はあるものの、テクニカル面では調整一巡感が意識されてくる可能性はあるだろう。なお、-1σを一気に下回ってくるようだと、再び-2σが射程に入ってくるが、1月4日に付けた13.72倍を下回る13.62倍辺りまで切り下がっているため、-1σ水準で踏ん張りをみせたいところだろう。
また、TOPIX先物は75日移動平均線を突破し、25日線に接近してきた。一方で日経225先物の25日線は2万6730円辺りに位置しているため、カイ離が開いている。また、台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が発表した2023年通期の設備投資予想は市場コンセンサスを下回ったようだ。米ハイテクセクターの重荷となる可能性があり、この流れを引き継ぐ格好から、NTショートに振れやすいだろう。
手口面では、日経225先物はモルガンSが2440枚、野村が550枚、ドイツが430枚、BofAが410枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2710枚、ソジェンが700枚、JPモルガンが400枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1270枚、ABNアムロが810枚、シティが340枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1140枚、JPモルガンが930枚、BNPパリバが350枚程度の買い越しだった。
株探ニュース