【市場反応】米12月CPIパンデミック来のマイナスVS新規失業保険申請件数が減、ドル乱高下
米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比1000件減の20.5万件と、予想21.5万件を下回り9月来の低水準となった。失業保険継続受給者数は163.4万人と、前回169.7万人から予想外に増加し11月中旬来で最低。
12月消費者物価指数(CPI)は前月比-0.1%とパンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月来で初めてのマイナスとなった。前年比では+6.5%と、伸びが11月+7.1%から予想通り鈍化し昨年10月来で最低となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が注視している食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比+0.3%と、予想通り11月+0.2%から伸びが拡大。前年比では+5.7%と、やはり予想通り11月+6.1%から鈍化し21年12月来の低い伸びとなった。
CPIでは鈍化基調が継続も同時に労働市場のひっ迫も継続で、米国債相場は上下。10年債利回りは一時3.58%まで上昇後、3.45%まで低下した。ドルも荒い展開。ドル・円は131円17銭まで上昇後、129円50銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.0731ドルへ下落後、1.0838ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.2096ドルへ下落後、1.2242ドルへ上昇した。
【経済指標】・米・先週分新規失業保険申請件数:20.5万件(予想:21.5万件、前回:20.6万件←20.4万件)・米・失業保険継続受給者数:163.4万人(予想:171.0万人、前回:169.7万人←169.4万人)・米・12月消費者物価指数:前年比+6.5%(予想:+6.5%、11月:+7.1%)・米・12月消費者物価コア指数:前年比+5.7%(予想:+5.7%、11月:+6.1%)・米・12月消費者物価指数:前月比-0.1%(予想:-0.1%、11月:+0.1%)・米・12月消費者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、11月:+0.2%)
《KY》