話題株ピックアップ【夕刊】(3):乃村工芸社、SHIFT、トヨタ

注目
2023年1月13日 15時20分

■乃村工藝社 <9716>  864円  -62 円 (-6.7%)  本日終値

乃村工藝社<9716>は大幅安。12日の取引終了後に23年2月期第3四半期累計(22年3~11月)の決算を発表。営業利益が前年同期比42.1%減の18億2100万円と大幅減益で着地しており、これを嫌気した売りが出た。都市型商業施設の新装・改装案件や企業PR施設の大型案件が進捗したほか、テーマパーク施設やホテルのリニューアルなどの大型案件を多数手掛けたことから、売上高は同2.8%増の768億4600万円と増収を確保した。一方、資材価格などの上昇や一部価格競争の傾向が強まった影響で利益は押し下げられた。通期見通しは据え置いている。

■SHIFT <3697>  23,620円  -1,220 円 (-4.9%)  本日終値

SHIFT<3697>が大幅反落。12日の取引終了後に発表した第1四半期(9~11月)連結決算で、売上高が193億5400万円(前年同期比35.6%増)と大幅増収となった一方、営業利益は18億800万円(同7.4%減)と減益だったことが嫌気された。営業やサービスの強化により顧客内深耕が進み、顧客月額売上単価、顧客数ともに順調な成長を実現したことが売上高を押し上げたが、戦略コストとして積極的な採用投資を実施したことが利益を圧迫した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高870億円(前期比34.1%増)、営業利益94億円(同36.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■トヨタ自動車 <7203>  1,815.5円  -42 円 (-2.3%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が6日ぶりに反落したほか、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>、SUBARU<7270>など自動車株が総じて売りに押される展開。注目された12月の米消費者物価指数(CPI)は事前コンセンサスとほぼ一致したことで、FRBの金融引き締め策長期化に対する警戒感が後退し、米長期金利の低下を背景に足もとの外国為替市場では急速にドル安・円高方向に振れた。今月17~18日の日程で行われる日銀の金融政策決定会合では前回に続く政策修正の動きが予想されるなか、国内金利の先高期待も高まっている。日米金利差縮小に伴う円高進行が見込まれるなか、外需セクターのなかでもとりわけ為替感応度の高い自動車株は輸出採算悪化に対する警戒感が買い手控え要因となっている。

■オンワード <8016>  307円  -7 円 (-2.2%)  本日終値

オンワードホールディングス<8016>が反落。12日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を1738億円から1750億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を41億円から50億円(前期10億7900万円の赤字)へ、純利益を22億円から26億円(前期比69.7%減)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。カスタマイズを含めた顧客本位の商品施策が支持されていることに加えて、実店舗とECが連動したOMOサービスを導入した店舗を中心に引き続き販売が好調で、アパレル事業、ライフスタイル事業ともに、堅調に推移していることが要因。また、値引き販売を極力抑える販売施策の徹底により売上総利益率が予想を上回る一方で、グローバル事業構造改革の進捗による販管費の効率化が進んでいることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高1303億9700万円(前年同期比4.9%増)、営業利益43億1500万円(前年同期9億4800万円の赤字)、純利益27億2300万円(前年同期比66.3%減)だった。

■すかいらーく <3197>  1,508円  -13 円 (-0.9%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>は続落。12日の取引終了後、集計中の22年12月期連結業績について、売上収益が3120億円から3040億円(前の期比14.9%増)へ、営業損益が5億円の黒字から60億円の赤字(前の期182億1300万円の黒字)へ、最終損益が20億円の赤字から65億円の赤字(同87億4200万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。第4四半期において、新型コロナウイルス感染症の影響の長期化や物価高騰による消費者の生活防衛意識の高まりなどで売上収益が減少した。また、更なるインフレを考慮し店舗減損損失の計上額が計画より増加したことも響いた。業績の下振れに伴い、未定としていた期末一括配当を無配(前の期12円)にするとあわせて発表した。

■TORICO <7138>  1,355円  +300 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値

TORICO<7138>がストップ高。12日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を10万株(発行済み株数の8.05%)、または1億円としており、取得期間は1月13日から6月30日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環として実施するとしている。

■シャノン <3976>  872円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

シャノン<3976>が連日のストップ高。同社は12日、子会社ジクウのメタバースイベントプラットフォーム「ZIKU」が、昨年11月にみずほ銀行(東京都千代田区)がオンラインで開催した「M’s Salon メタバース展示会」に採用されたと発表しており、引き続きこれを好材料視する買いが入った。「M’s Salon メタバース展示会」は、みずほ銀行が主催したメタバースイベントで、デジタルトランスフォーメーション(DX)やサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)分野のサービス・商品を提供しているスタートアップ企業20社がメタバース上にブースを出展したイベント。みずほ銀行ではこれまでもオンラインでのイベントやセミナーを実施していたが、来場者と出展者の双方向のコミュニケーションやイベントの臨場感に課題を感じていたことから、アバターでリアルイベントさながらの臨場感と軽快な操作感を味わうことのできる「ZIKU」が採用されたとしている。

■プリントネット <7805>  616円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

プリントネット<7805>がストップ高。前引け後に23年8月期の単独業績予想について、営業利益を5億円から5億6000万円(前期比1.5%増)へ、純利益を2億8000万円から3億2600万円(同19.3%減)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。売上高は92億円(同6.4%増)の従来見通しを据え置いたものの、第1四半期において会員の売り上げ構成比が想定よりも上昇し、原価率が低下したことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(9~11月)決算は、売上高23億8200万円(前年同期比6.8%増)、営業利益2億1000万円(同2.0倍)、純利益1億3500万円(同28.5%増)だった。

■アズ企画設計 <3490>  1,602円  +181 円 (+12.7%)  本日終値

アズ企画設計<3490>が急騰。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)単独決算が、売上高42億8700万円(前年同期比21.2%増)、営業利益1000万円(前年同期1億7500万円の赤字)、最終損益5100万円の赤字(同1億5500万円の赤字)となり、営業黒字に転換したことが好感された。主力の不動産販売事業で販売件数が11件となったことが牽引した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高107億2800万円(前期比11.8%増)、営業利益4億6900万円(同30.6%増)、最終利益2億3600万円(前期5億2600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。同時に株主優待制度の変更を発表しており、これも好材料視されている。23年2月末時点の株主から株主優待制度の基準日を年1回から年2回(2月末、8月末)に増やすとともに、優待品を従来の優待ポイントからクオカード(一律で3000円分)に変更する。

●ストップ高銘柄

アズ企画設計 <3490>  1,602円  +181 円 (+12.7%)  本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

PR TIMES <3922>  1,971円  -500 円 (-20.2%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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