ユナイテッドヘルスが決算発表 健康保険の加入者数の増加が寄与=米国株個別
ユナイテッドヘルス<UNH>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を上回った。通期のガイダンスについては11月に示した見通しを再確認している。健康保険の加入者数の増加が寄与した。
同社は、福利厚生部門とオプタム医療サービス部門全体が幅広く伸びているほか、薬局、在宅ケア、病院経営に関する取引拡大を強調している。また、第4四半期にインフルエンザやその他の呼吸器系疾患が医療費に及ぼした影響については、「トレンドは予想通りであり、インフルエンザは数週間前から減少傾向にある」と述べた。
急成長中の医師クリニック事業であるオプタムヘルスは、患者の総費用に対する全リスクを引き受ける取り決めを増やしている。ウィッティCEOは「今年は約400万人がこうした契約を結ぶことになる」と述べた。同部門の営業利益は2021年の45億ドルから、昨年は60億ドルに増加した。
同社は保険事業の加入者を2022年に120万人増やした。2023年にはコマーシャル、メディケア、メディケイドの各プランで100万人以上の加入者を増加させる予定だと述べている。
株価は下落して始まったものの、その後に上昇転じた。ただ、後半にかけて前日付近まで伸び悩む動き。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):5.34ドル(予想:5.17ドル)
・経常収益:827.9億ドル(予想:824.1億ドル)
・メディカルケア・レシオ:82.8%(予想:82.9%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):24.40~24.90ドル
・経常収益:3570億~3600億ドル
・営業CF:270億~280億ドル
(NY時間13:51)
ユナイテッドヘルス<UNH> 495.21(-0.47 -0.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美