NY為替:円全面高、日銀の大規模緩和修正観測強まる
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円64銭から127円46銭まで下落し、127円88銭で引けた。輸入物価指数が予想外にプラスに改善したためドル買いが一時優勢となった。その後、発表された米1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値で1年期待インフレ率速報値が12月4.4%から予想以上に低下したため米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速観測が一段と強まり、ドル売りに拍車をかけた。イエレン米財務長官が米国債務が19日にも上限に達するとの警告を受け、さらなるドル売りに繋がった。また、日銀が次回金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(YCC)撤廃など大規模緩和修正の思惑に伴う長期金利の上昇に伴い円買いが加速。
ユーロ・ドルは、1.0781ドルへ下落後、1.0840ドルまで上昇し、1.0832ドルで引けた。ユーロ圏・11月鉱工業生産が予想を上回ったほか、ドイツの22年のGDPも予想を上回り域内のリセッション懸念が後退しユーロ買いが加速。ユーロ・円は139円10銭から138円01銭まで下落。日銀が政策を修正するとの思惑で日欧金利差縮小を想定したユーロ売り、円買いが継続。ポンド・ドルは、1.2151ドルまで下落後、1.2240ドルまで上昇した。英国の11月GDPが予想外にプラス成長となったためポンド買いが加速。ドル・スイスは、0.9317フランへ上昇後、0.9256フランまで反落した。
《MK》