株価指数先物【寄り前コメント】 NTショートによるヘッジを考慮したスプレッド狙いのトレードに

市況
2023年1月16日 8時23分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 25780 -300 (-1.15%)

TOPIX先物 1888.5 -13.0 (-0.68%)

シカゴ日経平均先物 25790 -290

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

13日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。主要銀行が経済の先行きに対して慎重な見方を示したことが嫌気され、売りが先行して始まった。ただし、前日の米消費者物価指数(CPI)に続き、1月のミシガン大学消費者態度指数(速報値)で、1年先の予想インフレ率が4%と前月の4.4%から低下するなか、金利先高観がさらに後退。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待から売り一巡後は買い直された。S&P500業種別指数は小売、銀行、消費者サービスが上昇した一方で、自動車・同部品、不動産、運輸が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比290円安の2万5790円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比変わらずの2万6080円で始まり、寄り付きを高値に軟化し、米国市場の取引開始後には2万5670円まで売られた。その後は下げ渋ったものの戻りは鈍く、2万5670円~2万5790円辺りのレンジで推移し、2万5780円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、売り優勢の展開になりそうだ。米国ではCPIに続く1年先のインフレ期待の低下によって、インフレ鈍化を示す兆候と受け止められた。これにより円相場は1ドル=127円台と昨年5月以来の円高水準に振れており、リバランスの動きが強まったようだ。日経225先物はテクニカル面でボリンジャーバンドの-1σを下回ったことで、4日につけた安値2万5570円のほか、-2σが位置する2万5090円辺りも意識されてくる可能性が出てきた。

16日の米国市場はキング牧師記念日で休場となるため、海外投資家によるフローは限られ、売り一巡後はこう着感が強まりやすいと考えられる。ただし、ボリンジャーバンドの-1σが位置する2万5870円辺りでの戻りの鈍さが意識されるようだと、短期筋のショートは入りやすいだろう。また、先週末にはファーストリテイリング <9983> [東証P]の大幅な下げが日経平均株価を押し下げる格好だった。ファーストリテイリングは52週移動平均線までの下げで、いったんは自律反発も意識されやすいとみられるが、一段安ともなれば先物への売りに波及する形で、日経平均型の弱さにつながる可能性があろう。

そのため、売り一巡後のこう着を想定しつつも、ポジションとしてはNTショートによるヘッジを考慮したスプレッド狙いのトレードに向かわせそうだ。レンジとしてはオプション権利行使価格の2万5750円を中心に、上下の権利行使価格である2万5625円~2万5875円辺りでの推移になろう。ボリンジャーバンドの-1σをクリアしてくる局面では2万6000円にレンジを切り上げるだろうが、戻り売り狙いのショートに向かわせそうだ。

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