オキサイドがS安ウリ気配、調達部材の不具合多発で23年2月期は一転最終減益の見通し
オキサイド<6521>がストップ安の水準となる前営業日比1500円安の7600円までウリ気配を切り下げた。前週末の13日取引時間終了後、23年2月期の業績予想の下方修正を発表しており、これをネガティブ視した投資家の売り注文が膨らんだようだ。最終利益の見通しは6億5000万円から3億8700万円(前期比21.9%減)に引き下げた。増益見通しから一転して減益の予想となる。売上高は63億3900万円から58億7000万円(同23.4%増)に見直した。
半導体事業で海外から調達する一部部材で不具合が多発し、レーザー製品の生産量が一時的に落ち込んだという。現時点で不具合の発生原因を抜本的に解決するまでには至っておらず、発注量を増やすなどの対策をとっているとしている。第4四半期(12~2月)に未達分を上積みして生産するのは困難な状況となっており、今期に計画した売上高の一部が来期にずれ込むこととなった。
23年2月期第3四半期累計(3~11月)の決算は、売上高が前年同期比23.7%増の44億2100万円、最終利益が同8.4%減の3億8000万円だった。同社はあわせて、イスラエル企業で非線形光学結晶及び電気光学デバイスの研究、開発、製造、販売を手掛けるライコル・クリスタルズを子会社化するとも発表した。