東京株式(前引け)=続落、円高進行を嫌気し下値模索
16日前引けの日経平均株価は前営業日比264円14銭安の2万5855円38銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は5億9332万株、売買代金概算は1兆3624億円。値上がり銘柄数は663、対して値下がり銘柄数は1077、変わらずは95銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、買い手控えムードの強い地合いとなった。前週末の米国株市場でNYダウが朝安後に切り返し4日続伸、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の方も6日続伸と上値指向を強めているが、東京市場では急速に進む円高を横にらみに主力株中心に売りに押される展開を余儀なくされた。18日までの日程で行われる日銀金融政策決定会合の結果発表を前に下値リスクが意識されている。一方、円高が追い風となりやすい内需株の一角は買われるものも散見され、日経平均も朝方の売り一巡後は下げ渋る動きをみせている。
個別ではファーストリテイリング<9983>の下値模索が続いているほか、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力株も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも利食われた。メルカリ<4385>が安く、セブン&アイ・ホールディングス<3382>なども値を下げた。デンカ<4061>が急落した。半面、エーザイ<4523>が高く、ベイカレント・コンサルティング<6532>も上昇した。マネーフォワード<3994>も買いが優勢。東名<4439>、セラク<6199>、IDOM<7599>はいずれもストップ高に買われる場面があった。
最終更新日:2023年01月16日 11時46分