話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベイカレント、TSIHD、IDOM

注目
2023年1月16日 15時12分

■りらいあ <4708>  1,107円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位

りらいあコミュニケーションズ<4708>がストップ高。前週末13日の取引時間終了後、同社に対し三井物産<8031>が、新設した買収目的会社を通じて完全子会社化を目的に、1株1465円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなった。買付予定数は4113万833株(下限1951万8200株、上限設定なし)で、3月頃のTOB開始を目指す。りらいあは所定の手続きを経て上場廃止となる予定。完全子会社化後はKDDI<9433>の子会社であるKDDIエボルバと経営統合するという。東京証券取引所はりらいあ株式を1月13日付で監理銘柄(確認中)に指定した。

■ベイカレント <6532>  5,130円  +655 円 (+14.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位

ベイカレント・コンサルティング<6532>が続急伸。前週末の13日取引時間終了後に発表した23年2月期第3四半期累計(3~11月)の単独決算は、売上高に相当する売上収益が前年同期比32.1%増の549億2700万円、最終利益が同34.4%増の148億2300万円だった。大幅な増収増益となったうえ、最終利益の通期計画に対する進捗率は約80%に上り、堅調な業績を評価した買いが集まったようだ。DX(デジタルトランスフォーメーション)や事業戦略に関するプロジェクトの受注が順調だったという。通期の業績予想は据え置いた。

■TSIホールディングス <3608>  460円  +56 円 (+13.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

TSIホールディングス<3608>が急騰。前週末の13日取引時間終了後に発表した23年2月期第3四半期累計(3~11月期)の連結最終利益が通期計画を上回って着地したことに加え、自社株買いの実施などを発表しており、好感されたようだ。同社は取得総数500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.8%)、取得総額20億円を上限に、自社株買いを実施する。取得期間は1月16日から9月29日で、取得した株式の全数を10月31日に消却する予定。また、3~11月期の売上高は前年同期比11.1%増の1154億600万円、最終利益は同15.4%減の46億2100万円だった。最終利益は通期計画(前期比2.3倍の24億円)を上回った。更に、同社は3年以上長期保有する株主を対象とした既存の優待制度に加え、毎年2月末時点で1000株以上を保有する株主を対象に、同社ブランドの株主限定品などのなかから株主が優待内容を選択可能な「えらべる株主優待制度」を新設すると発表した。

■FPパートナー <7388>  4,615円  +500 円 (+12.2%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常は16%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。

FPパートナー <7388> [東証G] が1月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年11月期の経常利益(非連結)は前の期比2.1倍の38.1億円に急拡大し、23年11月期も前期比16.3%増の44.3億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、3期連続増益になる。

⇒⇒FPパートナーの詳しい業績推移表を見る

■IDOM <7599>  725円  +70 円 (+10.7%) 一時ストップ高   本日終値

IDOM<7599>が急騰。13日の取引時間終了後、23年2月期第3四半期累計(3~11月期)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。営業利益の見通しを従来の170億円から前期比微増の185億円に引き上げた。営業利益は減益予想から一転して増益を見込むこととなり、好感されたようだ。売上高の見通しは据え置いた。小売台数は前期並みで推移しているものの、台数あたりの粗利が改善する見通し。卸売台数はこれまでの予想と比べ増加する見込みとなったという。3~11月期の売上高は前年同期比5.9%減の3242億4800万円、営業利益は同4.4%減の141億1500万円だった。

■セントラル警備保障 <9740>  2,315円  +133 円 (+6.1%)  本日終値

セントラル警備保障<9740>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末13日の取引終了後、三井物産<8031>が同日付で発表したりらいあコミュニケーションズ<4708>に対するTOBに応募し、24年2月期に投資有価証券売却益45億4800万円を特別利益として計上するとしたことが好材料視された。なお、CSPはりらいあ株式619万3344株を所有しており、TOBに応じて全株式を売却する。

■日本トムソン <6480>  547円  +14 円 (+2.6%)  本日終値

日本トムソン<6480>が地合い悪の間隙を縫って急動意、一時5%強の上昇で560円まで駆け上がった。東京株式市場では、日銀の政策修正に伴う国内金利上昇への思惑が募るなかバリュー株シフトの動きが観測される。この流れを受けて、高い収益成長力をみせながら株価指標面で割安圏に位置する銘柄に物色の矛先が向いている。同社は半導体製造装置向けを中心に直動案内機器で高い商品競争力を誇るが、国内初の自社技術で開発したニードルベアリングなど少量多品種型生産を強みとし、業績は22年3月期を境に一変、急回復局面に突入している。23年3月期営業利益は前期比53%増の90億円を予想するが、PER5倍台、PBR0.5倍台と指標面で抜群の割安感がある。

■エーザイ <4523>  8,270円  +167 円 (+2.1%)  本日終値

エーザイ<4523>が堅調。朝安後は切り返す展開となった。午前9時30分、米製薬企業バイオジェン<BIIB>と共同開発する「レカネマブ」について、日本国内において早期アルツハイマー病に関する適応で新薬承認申請を行ったと発表。これを材料視した買いが株価の支えとなったようだ。レカネマブは米国では6日に米食品医薬品局(FDA)からアルツハイマー病治療薬として迅速承認を取得。フル承認への変更に向け生物製剤承認一部変更申請を提出した。欧州でも9日に欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請を提出した。

■SHIFT <3697>  23,990円  +370 円 (+1.6%)  本日終値

SHIFT<3697>が反発。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断「A」と目標株価3万円を継続した。第1四半期(22年9~11月)の連結営業利益は、先行投資の影響で前年同期比7.4%減の18億800万円と減益となった。しかし同証券では、会社予想程度の着地であり過度にネガティブに捉える必要はない、と指摘。ソフトウェアを必要とするDX(デジタルトランスフォーメーション)関連のIT投資拡大を背景にソフトウェアテスト関連サービスは順調に拡大しており、第2四半期以降は営業増益に転じるとみている。23年8月期の同利益は前期比36.0%増の94億円と会社予想を達成すると見込んでおり、24年8月期は124億円への一段の増益を予想している。

■ドトル日レス <3087>  1,650円  +15 円 (+0.9%)  本日終値

ドトール・日レスホールディングス<3087>が反発。前週末13日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を1244億200万円から1250億円(前期比14.3%増)へ、営業利益を21億5300万円から23億5000万円(前期17億8300万円の赤字)へ、純利益を9億2000万円から22億円(前期比80.2%増)へ上方修正し、あわせて14円を予定していた期末配当予想を16円へ引き上げると発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の業績に与える影響が徐々に薄れ、営業規制などがなかったことから売上高の回復傾向が明確となったとしている。また、想定よりも助成金収入が増加したことも寄与する。なお、年間配当は30円(前期26円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高944億5900万円(前年同期比15.3%増)、営業利益20億4500万円(前年同期9億2100万円の赤字)、純利益29億5500万円(前年同期比18.7%減)だった。

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