株価指数先物【引け後コメント】 日銀決定会合の結果を前に、いったんリバランスに向かう可能性も
大阪3月限
日経225先物 25770 -310 (-1.18%)
TOPIX先物 1882.5 -19.0 (-0.99%)
日経225先物(3月限)は、前日比310円安の2万5770円で取引を終了。寄り付きは2万5790円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万5790円)にサヤ寄せする格好で、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後に付けた2万5710円を安値に買い戻され、前場半ばにかけて2万5910円まで下げ渋る動きも見られた。ただし、円相場が1ドル=127円台前半と円高に振れたほか、先週末に日経平均株価を押し下げていたファーストリテイリング <9983> [東証P]がマイナス圏で推移するなか、前場終盤にかけて2万5800円水準でこう着。後場に入ると2万5730円~2万5800円辺りの狭い値幅で推移し、結局は前場半ばまでにつけたレンジ内でのこう着だった。
日経225先物は一時ボリンジャーバンドの-1σを上回る場面も見られたが、これをキープできずに下回って推移している。バンドは下向きであり、これに上値を抑えられる状況が続くと、徐々に4日に付けた安値の2万5570円に接近することになりそうだ。
もっとも、本日は週明けの米国市場が休場となるため、海外投資家のフローが限られていた影響もあったとみられ、祝日明け後の資金流入に伴う底堅さを見極めることになるだろう。また、明日から日銀の金融政策決定会合が開催されるため、政策修正を巡る思惑から、債券や為替市場も意識しながらの相場展開が見込まれる。指標となる新発10年物国債の利回りは、変動幅の上限である0.5%を上回った。
明日は金融政策決定会合の結果を前に、足もとで傾いていたポジションのリバランスが見られる可能性がある。円相場についても、円高修正の動きが期待されそうだ。先物市場ではNT倍率が一時13.62倍まで低下する場面も見られており、NTショートの巻き戻しが入りやすいだろう。とはいえ、あくまでもリバランス中心の商いであるため、トレンドが反転する動きは期待しづらいところだ。
手口面では、日経225先物はモルガンSが760枚、日産が440枚、野村が440枚程度の売り越しに対して、SBIが1060枚、ドイツが460枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが1120枚、JPモルガンが650枚、バークレイズが570枚程度の売り越しに対して、ABNアムロ1520枚、SBIが1030枚程度の買い越しだった。
株探ニュース