株価指数先物【寄り前コメント】 金融政策決定会合の結果を前に、ニュートラルに戻すリバランスの動き

市況
2023年1月17日 8時01分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 25870 +100 (+0.38%)

TOPIX先物 1889.0 +6.5 (+0.34%)

シカゴ日経平均先物 25855 +65 (時間外)

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

16日の米国市場は、キング牧師記念日で休場。欧州株式市場では主要国市場が総じて高かった。世界経済に対する楽観的な見方やインフレが抑制されつつある兆候を背景に、英FTSE100指数は2018年に付けた過去最高値まであと0.2%に迫った。独DAX指数は4営業日続伸で昨年2月以来11カ月ぶりの高値で終えた。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値(時間外)は、大阪比65円高の2万5855円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比20円高の2万5790円で始まり、寄り付きを安値に、やや買い優勢の展開。もっとも、米国市場が休場で手掛かり材料に欠けるなか、2万5780円~2万5880円辺りの狭いレンジで推移し、2万5870円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれるものの、18日発表の金融政策決定会合の結果が焦点となる。日銀はきょうから金融政策決定会合を開く。日銀が先月に続いて金融政策を修正するのではないかという見方を背景に、足もとで長期金利(10年国債金利)に上昇圧力が強まっているほか、為替市場では円相場が1ドル=127円台と昨年5月以来の円高に振れた。そのため、あすの結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうだ。

一方で、市場では日銀の政策修正を前のめりで織り込んでいる状況でもある。政策修正が見送りとなれば、短期的には長期金利の低下、円高・ドル安の巻き戻しや日本株の見直し買いにつながる可能性はある。為替市場では昨夕辺りから円高修正の動きが見られており、現在は1ドル=128円50銭台と前日から1円程度円安に振れて推移している。重要イベントを前にポジションを若干ながらニュートラルに戻すリバランスの動きは入りやすいだろう。

日経225先物はボリンジャーバンドの-1σ近辺で推移しているが、リバランスの動きにより、いったんは5日移動平均線が位置する2万6000円水準を試してくる可能性もありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の2万5750円~2万6125円辺りのレンジを想定する。また、昨日のNT倍率は先物中心限月で一時13.62倍に低下した。方向性は下向きではあるものの、リバランスのなかでNTショートの巻き戻しを意識しておきたい。

ただし、金融政策決定会合の結果および会合後に公表する「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」が金融引き締めを意識させる内容となれば、波乱の展開となる可能性はあるだけに、リバランス以外のトレードは限られよう。

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