ピジョンが11日ぶり反発、12月の中国経済指標が押し目買いを誘う
ピジョン<7956>が11営業日ぶりに反発した。育児関連商品を手掛ける同社は中国関連銘柄とも位置付けられている。22年12月期の連結業績は、売上高が前の期比2.1%増の950億円、最終利益は同2.7%減の85億5000万円を計画する。中国経済の回復期待が広がるなかにあっても同社株を選好する向きは限られ、昨年末から買い持ち高を圧縮する目的の売りが継続していたようだ。
もっとも25日移動平均線からの株価の下方カイ離率が前日時点で9%を超えるなど、テクニカル分析面で「売られすぎ」の水準にあったなか、17日午前に中国国家統計局が発表した12月の小売売上高は前年同月比1.8%減となった。3カ月連続で前年実績を割り込んだ半面、11月の5.9%減から下落率は縮小した。中国の消費動向の底入れの思惑から、割安感の強まった同社株に買いが入ったようだ。