株価指数先物【寄り前コメント】 日銀決定会合の結果をみて、ポジションを再構築する動きから荒い値動きに

市況
2023年1月18日 8時16分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 26250 +110 (+0.42%)

TOPIX先物 1909.5 +5.5 (+0.28%)

シカゴ日経平均先物 26250 +110

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

17日の米国市場は、NYダウ S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。予想を下回る決算を発表したゴールドマン・サックス<GS>が6%を超える大幅安となり、NYダウの重荷となった。ゴールドマンの業績悪化を受けて、今後の企業決算発表を慎重に見極めたいとのムードが強まり、景気敏感株を中心に売られた。半面、エヌビディア<NVDA>が5%近く買われるなどハイテク株の一角が堅調な値動きを見せており、ナスダックは7営業日続伸となった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、消費者サービスが上昇した一方で、電気通信サービス、小売、保険が下落した。

シカゴ日経225先物(3月限)清算値は、大阪比110円高の2万6250円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円安の2万6130円で始まり、開始直後に付けた2万6100円を安値に2万6100円~2万6150円辺りで推移。米国市場の取引開始後にリバウンド基調を強め、一時2万6380円まで買われる場面も見られた。買い一巡後は持ち高調整で軟化するも、2万6200円~2万6290円辺りでの底堅い値動きが継続し、2万6250円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれるものの、買い一巡後は日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなろう。昨日は足もとで大きく売られていたファーストリテイリング <9983> [東証P]のほか東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が買われた半面、メガバンクなどは売られており、日銀の緩和修正が続くとみて積み上げていたポジションを解消するリバランスの動きが目立っていた。NT倍率も16日に一時13.62倍まで低下したが、昨日は13.76倍まで上昇しており、NTショートの巻き戻しが見られた。

米国でゴールドマンの決算が嫌気された一方で、エヌビディアなどハイテク株の一角が買われた流れを受けて、昨日同様の動きが意識されやすいところであろう。ただし、投機筋などは日銀の金融政策決定会合の結果をみてポジションを再構築すると考えられ、結果次第では乱高下する可能性がある。政策修正が見送られた場合には、初動の動きとしてはロングが先行すると考えられるものの、昨日の段階でリバランスは一巡しているとみられ、いったん動きが鈍るようだと改めてショートに向かわせやすく、相場の重荷となることも意識しておきたい。

日経225先物はナイトセッションで5日移動平均線を上回って推移しており、ボリンジャーバンドの-1σからも上放れてきた。そのため、5日線が位置するオプション権利行使価格の2万6125円を中心に、25日線が位置する2万6500円とボリンジャーバンドの-1σが位置する2万5800円とのレンジを想定する。2万6000円辺りでの底堅さが意識されてくるようだと、レンジ上限を意識したロングが入りやすいだろう。

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