話題株ピックアップ【昼刊】:M&Aキャピ、タマホーム、マネックスG
■M&Aキャピ <6080> 5,070円 +520 円 (+11.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が急騰、一時14%超の上昇で5200円まで上値を伸ばしプライム市場の値上がり率トップとなっている。独立系M&A会社だが、事業承継に関する案件は旺盛で今期以降の業績成長に期待が高まっている。市場では「マッコーリーキャピタル証券が同社株をアウトパフォームで新規カバレッジし目標株価を9000円に設定したことが一部で話題となった。株式需給面でも信用買い残が枯れた状態で上値が軽い」(準大手証券ストラテジスト)としている。このほか、同業のストライク<6196>もマッコーリーキャピタル証券の新規カバレッジを材料に急動意している。
■タマホーム <1419> 3,075円 +253 円 (+9.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
タマホーム<1419>はカイ気配スタートで水準を切り上げている。17日の取引終了後、記念配当と自社株買いの実施を発表しており、これを好感した買いが入っている。従来予想の普通配当135円に記念配当35円を上乗せし、年170円(前期125円)とする。自社株買いについては取得上限が33万株(発行済み株数の1.13%)、または10億円で、期間は1月19日から2月28日まで。
■マネックスグループ <8698> 490円 +17 円 (+3.6%) 11:30現在
マネックスグループ<8698>は反発した。17日取引時間終了後、子会社のマネックス証券が米国株信用取引サービスの提供を23日から開始すると発表。これを材料視した買いが集まったようだ。手数料は約定代金の0.33%(税込み)で、最高16.5ドル(同)とする。サービス開始当初はパソコン版の買い建てのみの提供となるが、スマートフォン版での取引を含め、今後サービスの拡充を行う予定。同社はシステム面での対応や調整を理由に、2022年内を予定していた米国株信用取引の提供開始時期を23年1月中に延期していた。
■FRONTEO <2158> 841円 +23 円 (+2.8%) 11:30現在
FRONTEO<2158>が反発、800円台前半の底値圏もみ合いから離脱気配をみせている。同社は自然言語解析AIなどを活用したリーガルテック事業を主力に、AIソリューションを横軸展開して医療向け分野を開拓している。17日取引終了後、医学論文探索AIシステム「Amanogawa」と創薬支援AIシステム「Cascade Eye」が後発医薬品メーカーの日本ケミファ<4539>で導入されたことを発表、これを材料視する買いを引き寄せている。FRONTEOの株価は昨年12月下旬以来、上値抵抗ラインとなっていた5日移動平均線を絡めた攻防で、目先同移動平均線を上回ってきたことから底入れ反転への期待が募る。
■アズワン <7476> 5,550円 +140 円 (+2.6%) 11:30現在
アズワン<7476>は続伸。17日の取引終了後、110万株(発行済み株数の2.66%)の自社株を31日付で消却すると発表しており、これが好感されている。
■バンクオブイ <4393> 7,550円 +110 円 (+1.5%) 11:30現在
バンク・オブ・イノベーション<4393>が堅調。17日、スマートフォン・パソコン向けゲーム「メメントモリ」のダウンロード数が200万人を突破したと公表した。あわせて新キャラクターの登場に伴い、記念キャンペーンの開催も発表しており、これらを手掛かり視した買いが入ったようだ。17日から31日までの間、新キャラクター「ケルベロス」の出現率がアップする「ピックアップガチャ」が登場するほか、さまざまなアイテムの獲得が可能な期間限定ミッションも開催するという。
■野村マイクロ <6254> 4,305円 +55 円 (+1.3%) 11:30現在
野村マイクロ・サイエンス<6254>が続伸している。17日の取引終了後、中国で半導体関連企業向けに水処理装置の供給事業を手掛ける水翼(上海)成套工程の全持ち分を水ing(東京都港区)から1月20日付で取得し、子会社化すると発表しており、好材料視されている。今回の子会社化は、今後も拡大が予想される中国マーケットに対応するため体制強化を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。
■日本郵船 <9101> 3,090円 +21 円 (+0.7%) 11:30現在
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手が揃って続伸歩調をみせている。足もとで中国経済の減速が明らかとなっているが、市場では中国政府による経済対策発動を見込み、上海株市場などは年初から下値切り上げ波動を継続中だ。今年は中国の景気回復が原油需要などを高めるとの見方があり、WTI原油先物価格などもここ上昇基調を強めている。中国経済の影響を受けやすいばら積み船市況はバルチック海運指数がここにきて1000を下回るなど低迷しているが、底入れが近いとの見方も浮上している。海運株は来期業績の大幅悪化への警戒感から調整色を強めていたが、配当利回りの高さで群を抜いていることもあり、足もとで押し目買い意欲が活発化している。
■三菱UFJ <8306> 939.5円 -11.1 円 (-1.2%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクはやや売りに押されているものの方向性の見えにくい展開となっている。また、第一生命ホールディングス<8750>など生保株も前日終値近辺で強弱観を対立、若干弱含みで推移している。きょう取引時間内に結果が公表される日銀の金融政策決定会合を前に、売り買いとも一方向にはポジションを傾けにくい状況にある。決定会合の結果が現状維持であった場合は、全体相場は買い安心感から上昇する可能性が高いが、銀行や保険セクターの株価には下げ圧力が働く。いずれにしても大手金融株の後場の値動きにはマーケットの視線が集中しやすい。
■メドレックス <4586> 121円 +30 円 (+33.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
メドレックス<4586>はカイ気配。17日の取引終了後、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>と共同開発している帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT(リドカインテープ剤)」について、追加試験で良好な結果を得たと発表。これを材料視した買いが膨らんでいる。この追加試験は米食品医薬品局(FDA)から承認取得のために必要であると指摘を受けたもので、試験の内容詳細についてFDAと合意しているという。会社側では、2023年前半に承認申請を行い、6カ月間の審査期間を経て同年後半に承認取得することを見込むとしている。DWTIも買いを集めている。
■阿波製紙 <3896> 430円 +80 円 (+22.9%) ストップ高 11:30現在
阿波製紙<3896>が続急伸しストップ高の430円に買われている。17日の取引終了後、徳島県小松島市の日本製紙<3863>社有地内に新工場を建設すると発表したことが好感されている。増大する世界の水需要に対応するため、海水の淡水化や純水を製造する際に用いる逆浸透膜(RO膜)用支持体を製造する新工場を約90億円を投じて建設し、生産能力の倍増と生産性向上を図ることが狙い。今年8月に着工し24年12月の竣工を予定している。なお、同件による23年3月期業績への影響はないとしている。
■ストレージ王 <2997> 560円 +80 円 (+16.7%) ストップ高 11:30現在
ストレージ王<2997>がストップ高の560円に買われている。17日の取引終了後、クリアル<2998>と業務提携契約を締結したと発表したことが好感されている。今回の提携は、ストレジ王のセルフストレージ開発・運営のノウハウとクリアルの不動産開発・運営・クラウドファンディングのノウハウを共有することで、新規プロダクトの開発などの取り組みを図るのが狙い。具体的には、ストレジ王が首都圏を中心としたセルフストレージ物件開発用地のソーシング・事業計画・建築工事の発注などを行うことで物件開発を担い、クリアルが完成物件の取得・運用を行うという。また、クリアルが物件取得後もストレジ王が賃借人として継続的に物件を活用するとしている。なお、同件による23年1月期業績への影響は軽微としている。
■ティムコ <7501> 890円 +108 円 (+13.8%) 一時ストップ高 11:30現在
17日に業績修正を発表。「前期最終を59%上方修正」が好感された。
ティムコ <7501> [東証S] が1月17日大引け後(15:10)に業績修正を発表。22年11月期の最終損益(非連結)を従来予想の7900万円の黒字→1億2600万円の黒字(前の期は900万円の赤字)に59.5%上方修正した。
■セラク <6199> 1,446円 +92 円 (+6.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
セラク<6199>が大幅高で3連騰、13週移動平均線を一気に上抜き異彩を放つ上げ足をみせている。ITインフラ構築・保守のほか、システムのカスタム開発やデジタル人材の派遣事業を展開しているが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込み足もとの業績は絶好調に推移している。前週末13日取引終了後に発表した23年8月期第1四半期(22年9~11月)の営業利益は前年同期と比較して約2.5倍となる4億9400万円と急拡大した。対通期進捗率も35%に達しており、会社側計画の14億2000万円(前期比60%増)は一段の上振れも視野に入る。株価は週明けに一時値幅制限上限の300円高は1450円まで駆け上がった後伸び悩み陰線を引いたが、その後も断続的な投資資金の流入が観測されている。大商いで形成した1450円の高値を足もとで上回ってきたことから、テクニカル的にも注目度が高まっている。
■テクノホライゾン <6629> 533円 +30 円 (+6.0%) 11:30現在
テクノホライゾン<6629>が急反発した。17日取引時間終了後、文部科学省の令和4年度「次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業」に、同社の研究テーマである「個別最適な学びへ導く生体情報・心理データによる授業改善支援」が採択されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。滋賀県東近江市の教育委員会と連携して研究を行う。教育現場で用いられる端末に搭載されたカメラをセンサーとして利用し、児童の感情データを取得・分析し、授業中の集中度や興味度を教員に分かりやすく提示できるようにする。心理状況を可視化することで、いじめや不登校の予防なども期待できるという。
●ストップ高銘柄
メドレックス <4586> 121円 +30 円 (+33.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース